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RECRUITING 2024

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RECRUITING 2024

エンジニア職|ハードウェア開発設計

「世にないモノ」を創り出す
楽しさと難しさ。

S.S

2020年入社/第二開発部/羽村技術センター

INTERVIEW

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カシオに入社したきっかけ

「自分が好きなモノ」に真剣に向き合った就職活動。

大学院で物理学を専攻し、研究していたテーマは量子光学的手法を用いて生成した冷却原子の物理現象を観測するというかなりアカデミックな内容でした。研究そのものは非常にやりがいがあり楽しかったのですが浮世離れしている感覚があったのも正直なところで、就職活動ではその反動で「人間的な体温を感じる、目に見えるモノをつくりたい!」という気持ちが強かったです。教員志望だった時期もあり、生身の人間が集まる教室で使われる教育機器をつくりたいと考えていました。そして、「自分は何に興味があるのか」「働いている自分の姿を鮮明に描けるか」を就職活動の基準にしました。

自分の中にオリジナルの基準を設けると就職活動での迷いは少なくなります。自分が好きなモノ・興味があるモノを開発できること。開発者として成長していける環境が整っていること。多種多様な製品がつくれる企業であること。そして温厚な人が多くて心に余裕を持って働ける社風であること。エンジニアとして東京で暮らせそうなこと。これらの条件をすべて兼ね備えていたのがカシオです。「やりたい仕事ができる」「プライベートも充実できる」。この2つは人生を楽しむために譲れないと考えていましたが、当時のその直感は正解だったと思います。

これまで、そしてこれからの仕事

開発者こそ身に付けたい「人を動かす力」。

入社後は電子辞書の回路開発、設計からスタートしました。3年目からは関数電卓の新機種開発にも携わっており、その中でも特に印象深い仕事が新規ハードウェアの開発です。成功すれば関数電卓として初となる、ある機能を追加した機種の開発でした。商品企画から始まり、デバイスの選定や回路設計まで一通り実行。プロトタイプと呼ばれる試作モデルのデモ機までたどり着き、実際にその機能が問題なく使えるかを試すことになりました。

社内のさまざまな部署に声を掛け40名の社員を集めテストを実施。遠慮のない本音の声をもらいました。結果からいうと新モデルの関数電卓はまだ実現できていません。開発は全ての案件が100%成功するわけではなく、やむなく中断することや他の社員に引き継ぐことはよくあります。むしろ失敗を恐れないのがカシオらしさかもしれません。開発者の成長や成功を左右するのは、実は「人を動かす力」です。多くの人に協力を働きかけ、何をしたいのかを熱量を持って伝える力は大きな武器になります。その力を得ることは決して難しくはありません。協力してくれる人に感謝の気持ちを持ち続けると、人脈も築け、自分の開発をスムーズに進めやすくなります。

CHALLENGE

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カシオでの挑戦

いつか日本中の教室で使われる日を想像しながら。

「新しいモノ」の創造は、先述の関数電卓だけではなく、今取り組んでいる電子辞書の開発でも、従来の電子辞書の型に捉われない画期的な挑戦を行っています。ここでもまたデバイスの専門的な知識が必要となり、制御方法や回路を根本的に見直すなど、毎日が勉強です。開発者の知識の吸収は、例えばSEのプログラミング学習のように確立されたメニューがあるわけではありません。どの知識を吸収すべきかも自ら頭を捻って考えるわけですが、新しい知識に常に触れていけるのはすごく楽しいです。

1カ月前の自分ができなかったことが今できている。以前はここで失敗したから今度は別の視点で挑戦してみよう。このような地道なところに喜びを感じる職種がエンジニア職。そして大きな挑戦をしたいなら、固定概念にとらわれず多様な視点を持つことが重要です。この開発中の教育機器を、いつか日本中・世界中の教室で使ってくれたなら、その喜びは言葉に表せないほど大きいでしょう。挑戦って楽しい、純粋にそう思えるのがカシオのエンジニア職です。

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