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RECRUITING 2024

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RECRUITING 2024

エンジニア職|機構開発設計

モノづくりに挑む日々が、
新たな価値を創る喜びに。

M.N

2017年入社/第二機構開発部/羽村技術センター

INTERVIEW

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カシオに入社したきっかけ

カシオの楽器への思いと、私のモノづくりへの思いがつながった。

大学では電波系の研究に取り組んでいたので、仕事では目に見えて触れられる「モノづくり」に携わりたいという思いがありました。製造業のエンジニア職の採用を実施する印刷機器や医療機器の企業を検討する中、楽器を製造するカシオに心を惹かれました。私は幼稚園の頃からピアノを習っており、当時、家で弾いていたピアノはカシオ製でした。カシオは“G-SHOCK”で世間に広く認知されていると思いますが、私は同じレベルでカシオ製の楽器に親しみを感じていました。そんなご縁もあり、応募を決めました。また、一般的な楽器メーカーは東海地方に集まっている印象があったのですが、カシオの場合は私が幼少から慣れ親しんだ関東で楽器の開発に関わることができそうだったので、その点も魅力的に映りましたね。

職種別採用で、製品を世の中に送り出す直前まで長く担当製品に携わることができる機構開発設計を希望し、面接で「携わりたい製品や品目はありますか?」と問われた際には楽器への興味から「楽器に携わりたい」と伝えました。採用後は希望どおり楽器の機構開発設計に配属となり、モノづくりの面白さを感じています。

これまで、そしてこれからの仕事

心が躍る製品を通じて、生活に豊かさを届けたい。

配属後には、鍵盤楽器の筐体設計に携わりました。設計はチームで進めます。私の担当は基盤の回路設計や鍵盤以外の全ての部分の設計です。1つの製品が量産されるまでの流れを体験して、改めて「モノづくりの世界で生きていくのだな」と実感しました。初めて自分で設計したフルサイズの卓上ピアノが形になって店頭に並び、ユーザーが見て触れて購入される姿を見たときの感動は忘れられません。現在は新機種となる木工ピアノのシリーズ製品の上市に向け、組み立て確認や課題解決に向けた対応を行なっています。製品の設計は3Dモデルを介してデザイナーと調整し、部品が設計通りにつくられているかをメーカーとのやりとりを重ねながら、自社工場で全部品を組み立てて量産するための設計調整を実施する流れです。完成図をつくって終わりではなく、確実に量産を達成するまでを一手に担えることは、モノづくりに携わる確かな感覚を得られます。ピアノを弾きたくてワクワクしている方々に喜んでいただいて、生活を豊かにするお手伝いができれば嬉しいです。

今後は、今よりもチャレンジできるエンジニアになりたいと考えています。その一環として、現在はユーザーに新たな価値を提供できる技術を検討しています。実際に、SDGsに配慮した材料や今までにない外観を表現できる素材の探索など、製作側もユーザーも共に心が躍る新たな製品をリリースできるように動いています。

CHALLENGE

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カシオでの挑戦

既存のイメージを越え、新境地で得た大きな反響。

スタイリッシュなキーボードとして新機軸を打ち出した「CT-S1」に使われたデザイン性の高いスピーカー布を、約16ヶ月間かけて開発しました。はじまりは、これまでのカシオの楽器のイメージと異なる「ファブリック調でインテリアになじむキーボードをつくりたい」というデザイナーの強い要望でした。まずは、私は生地の織り方をはじめ、染色や柄の表現手法など布に関する知識を一から身につけていきました。協力いただいているメーカーをはじめ、理想のデザインを表現するために新たなメーカーも開拓しました。同系色の濃淡で模様を表現できるように、1枚の布で色をどう変えていくかが最も苦労したポイントです。通常であれば2~3回で終わる試作を7回実施して、ようやく完成に漕ぎ着けました。

製造過程では、スケジュールを踏まえて何回試作できるか細かく予定を組み、採用した手法が仮にNGだった場合の代替手法などにも考えを巡らせて進めました。メーカーは知識や技術を惜しみなく教えてくださった上、これまでに取り扱っていなかった素材も採用いただいてイメージどおりの布が完成しました。こうしたご協力も得て完成した「CT-S1」はユーザーから大きな反響をいただき、「グッドデザイン賞2021」や「DESIGN AWARD2022」を受賞しました。大きな感動と充実感を得た、印象深いチャレンジだったと思います。

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