どんな学生生活だった？

小学校2年生からプロ野球選手を目指してずっと野球をしていて、大学でも体育会の硬式野球部に所属していました。やっぱり大学になると部員100人以上が団結することがすごく難しくて、3年生になるとみんな就活があるので、試合に出れないと辞める文化が現状としてありました。そこで僕は副キャプテンとしてそこを改善することで、試合に勝つことに対して貢献できるなと思いました。こんなにずっと野球だけをやってきて就職が本当にできるのかっていう不安を払拭するために、まずは僕が一番最初に内定をもらおうということで、3年生の夏にエイベックスのインターンに参加し、最終的には早期に内定をいただくことができました。
野球をやりながらでも、関西でも名の知れた会社に内定をもらうことができるというのを自分の身で示すことができて、同じくして就活を始めさせることで、とりあえず3年生で辞める人を減らすことができました。結果的に、基本みんな4年生まで野球部に残って、春のリーグ戦でリーグ優勝して、全国にも行くことができました。

エイベックスに決めたポイントは？

学生時代は基本的に毎日野球をしていて、朝起きたら朝練に行って、学校が終わっても練習っていう生活を、ほんま冗談抜きにバット持たない日はないくらいやっていました。就職するとその野球がなくなるわけじゃないですか。だから野球の代わりになるものとして仕事がこないと、僕の生活スタイル的に合わないなと思っていました。
エイベックスのインターンに参加した時の課題が「実際のアーティストをどうやって売るか」というもので。アーティストも人なので生活がかかってるわけだから、365日自分のことを考えて、めっちゃ必死なのが伝わってきて、さらにアーティスト以上に裏方で頑張ってる人たちがいるんだろうなこの会社には、というのを実感しました。もちろん他の営業会社も、物を売ることに対して懸命に取り組んでいると思いますが、生身の人を扱うっていうのはちょっと違うなと思い、野球に代わるものとしてエイベックスでの仕事を選びました。

入社後のキャリアについて

僕は配属希望でも一番忙しいところに入れてください、としか言ってなくて（笑）、で最初に配属されたのがパッケージ営業でした。タワーレコードを主に担当していたんですが、お店での展開をどのようにして、どういう施策をやっていこうか、というのを売上よりも「どれだけお客さんの楽しめる場所を作れるか」を大事に考えていました。営業に配属されて何が良かったかというと、僕はほんまに音楽業界を知らなかったので、この会社がどういうスキームで利益を上げているか、こうやってアーティストを成長させていくんだなっていうのを、一番の出先であるファンの人を一番近くで見れたことで身に染みて感じました。今の時代もCDを買うことにこれだけ満足する人がいるというのを見ることができたのは、最初のキャリアが営業で良かったなと思います。3年目からは販促を担当していますが、営業で培ったお店の人とのコネクトが、今の販促としての強みになっていると思います。

現在の業務内容は？

今はTHE RAMPAGE・SKY-HI・Novel Core・GENIC・XGの販促を担当しています。販促というのは、パッケージに関しては、ECサイトやリアル店舗の展開や施策、商品内容（封入特典やシリアル特典）を考えて、売上を最大化するポジションです。配信に関しては、デジタル施策として再生キャンペーンやシェアキャンペーンを組んだりしています。
あとはライヴ会場でのCD販売で全国を回っていたりもします。全国各地うまいもん食って楽しいですし（笑）、各地のイベンターさんと仲良くなれたので、そういう人との繋がりが今後の強みになってくるかなと思います。サイン会とかリリースイベントって、CDを買ってアーティストを楽しむことの先に、売上がオリコンチャートに返ってきたりするので、アーティストとファンが一緒に目指せるというのがすごくいいなと思っています。

やりがいを感じた瞬間は？

僕の中でBE:FIRSTの経験というのはすごく大きいです。BE:FIRSTのファンって主婦層だったり今までアーティストを応援したことがない人が多いので、そういう人たちに、どのようにしてCDに愛着を持って買ってもらえるかが課題でした。そんな中で、お店の展開を写真に撮ってハッシュタグ付きで投稿すると、ステッカーがもらえるっていう施策を打ちました。BE:FIRSTを応援している人がそれだけCDショップの中にいるっていうのを魅せれると、やっぱりCDの価値も高まるので良いキャンペーンでした。
あとこんなん絶対にありえないんですけど、メンバーが決まった日の週末に、デビュー前でCDも置かれていないのに、タワーレコード渋谷店にフォトスポットを置いてメッセージボードも作って、メンバーが訪店しました。ファンにもたくさん来ていただいて、おそらく一番最初のファンをメンバーに見せれたというのは印象的な経験でした。 販促営業ってただただCDを売ってたり配信を出したりして、売り上げを達成するポジションだとは思われがちだけれども、アーティストのファンを強くしたり、はたまたCDショップでの施策次第で、他のファンも「あのアーティスト応援したら楽しそうだな！」と思ってもらえたり、それがアーティストの原動力にもつながったり、、それはやっぱり販促営業でしかできないことだと思うので、そういった意味でファンダムを作り上げることができるっていうのを実感しているので、めっちゃくちゃやりがいはあるし、良い経験をさせていただいてるなと思います。

今後エイベックスで叶えたいことは？

エンタメ会社を横並びで見たときに、頭一つ飛び出ているような会社に僕が変えたいなと思います。僕はやっぱり野球をやっていたので、オリコンチャートやCDショップでの展開をとっても、ライバルに負けるっていうのは嫌いなわけですよ。もちろん同業で一緒に頑張ろうっていう気持ちもありつつも、絶対に負けたくないですね。
あとエイベックスにはもちろん熱量があって面白い人がたくさんいるんですが、さらに強い集団を作りたいです。自分の後輩やこれから入ってくる子たちにも、「絶対に負けへん！」みたいな強い気持ちを持ってやれる人が多かったらいいなと思います。