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PEOPLE

Takumi Ishikawa

エイベックス・ミュージック・クリエイティヴ株式会社

第1レーベルグループ 第3ユニット 兼

International DivisionDance Culture Unit 

A&R

2020年入社

※ 所属・経歴・原稿は2024年1月時点のものになります

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エイベックスに決めたポイントは?

僕は小さい頃からずっと音楽がめちゃくちゃ大好きで、習い事でピアノをやっていたり家族の影響もあって、当時から音楽がすごく身近な存在でした。大学でも音響工学を専攻していて、音楽に関する研究をしていたので、その延長でやっぱり音楽に関わる仕事は絶対にやりたいというのを軸に持って就活をしていました。いろんなレコード会社やテレビ局の音楽系の技術職を見ていく中で、僕の1個上の先輩がもうすでに採用イベントに登壇して自分の経験談を語っていたり、採用サイトでも「入社何年目だけど今こんなことやってます!」みたいな記事を見て、エイベックスはどこのレコード会社よりも若いうちから裁量権を持って仕事できるっていうのを実感しました。僕も音楽に関わる仕事である以上、体力もあって音楽の感度も高いうちから、裁量権をもって仕事ができるっていうのは多分ここしかないなと思い、最終的に入社させていただきました。

入社後のキャリアについて

入社1年目から2つの部署を兼務していて、本務ではダンスカルチャーユニットっていう洋楽部みたいなところで、SUPER EUROBEATの制作アシスタントをやらせていただいて、それは今も引き続き担当しています。そして兼務でデジタルマーケティンググループで、エイベックスの公式X(旧Twitter)を運用していました。
1年目の冬にガラッと変わって、邦楽レーベルの制作部門で、AAAのNissyの制作アシスタントを担当することになりました。今も引き続き担当させていただいていますが、最近はプラスで同じくAAAの宇野実彩子の制作もやらせていただいてます。
洋楽の制作と、国内の、もっと言うとエイベックス・マネジメントのアーティストの制作は、同じA&Rといえどアーティストの規模も含め全然違ったので、A&Rの仕事をする上でこの異動は自分にとってもすごい転機になりました。アーティストが常に近くにいる制作っていうのが、考えることもやることも全部違うので、また1からのスタートで、チームでの動き方などいろいろ経験できたのが今に繋がってると思います。

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現在の業務内容は?

A&Rって人によってタイプもやってることも様々なんですが、僕が思うに音楽プロデューサーとはまたちょっと別で、立場的にはレコード会社の人間なので、例えば、アーティストが次こういう新曲を出すっていうのを、まず大まかに決めたとして、その新曲を出すために会社からどれぐらい予算をいただいて、どれぐらい売上が見込めるから、曲の作家さんはこの人にお願いしようかっていう、曲や映像を作るところをディレクションして、アーティストと二人三脚で、主に音楽活動に関することを進めていくイメージです。
アーティストによってバラバラなんですが、僕の担当は割とアーティスト本人がプロデューサーでもありみたいなところがあるので、まずはアーティスト本人が何をやりたいかっていうのを大事にして、それを実現しつつ、でも会社としてちゃんと利益を上げ、さらにはより良く作品を広めていくために、こういうことをしませんか?と提案したり実行したりしています。最終的にアーティストを含め、A&R・宣伝・マネジメント・ライヴ・グッズ・・・みんなが360度で利益を出せるようにアーティストの活動を考えています。宣伝や販促などいろんなチームがありますが、A&Rはすべてのセクションのハブになるので、各セクションとの関係値はかなり大事です。

やりがいを感じた瞬間は?

とあるアーティストの撮影現場です。アーティスト本人も、スタッフも、それに関わる全員がクリエイティヴに一切の妥協をせずに取り組んでいるのですが、ミュージックビデオを真冬の森の中で何時間もぶっ続けでみたいな、そこそこ過酷な撮影がありました。アーティスト本人含め皆さん大変な思いをしながら撮影したのですが、撮影が終わった後とか、編集して出来上がったものを見た時に達成感がありました。ミュージックビデオが公開されるとYouTubeのコメントでお客さんの反応を見ても、やっぱりやってよかったなって思いますし。さらにその先にあるライヴ会場で、今度はリアルでパフォーマンスした時の、お客さんの「わーっ!」っていう生の歓声を見て聞いたタイミング、すごいベタですけど頑張って良かったなと思います。

仕事をする上で大事にしていることは?

いかにアーティスト本人から信頼してもらえるか、っていうのは大事だと思っています。僕はまだ4年目なんですが、アーティストからしたら4年目だろうが10年目だろうが関係ないので、そこはあえて臆せず、自信を持って対応しないとアーティストも不安になっちゃうので、そのバランス感は先輩の姿を見ながら学んできた部分はあります。あと僕がいつも気を付けているのは、行っても行かなくてもどっちでもいいような現場でも、時間と余裕があったら絶対行くようにしています。何かちょっとしたときに、「あの人がいる!」みたいなことって、アーティストからの信頼に繋がると思うので、自分の仕事とは関係なくてもなるべく行くようにしています。

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あなたの「好き」が仕事に繋がったエピソードは?

僕は数ある音楽の中でSUPER EUROBEATが一番好きで、面接の時からずっと言い続けてきて、その気持ちは今も変わらないです。SUPER EUROBEAT=エイベックスみたいなところを僕は感じていて、会社のDNAでもありますし、この会社で働く以上、入社した時からSUPER EUROBEATに携われるっていうのはすごい光栄なことだと思っています。好きだからこそ、この会社で何なら日本で世界で、SUPER EUROBEATを一番好きで一番できるのは自分だ!みたいな、謎の自信のもと仕事にあたれています。A&Rをやる以上、誰にも負けない愛があるっていう自信は絶対必要だなと思っていて、多分その気持ちがないと、誰よりもそのアイテムのことを理解してないと売れないと思うので。そういう意味で、「僕はSUPER EUROBEATが好きだから絶対売ります!」みたいな気持ちがあったから、いろいろ乗り切れたかなと思います。

今後エイベックスで叶えたいことは?

ありがたいことにずっと目指していたA&Rの仕事を今やらせていただいていて、これもまたありがたい話なんですが、担当させていただいてるアーティストがほとんど、活動も長いことされていて、すでにファンがたくさんいて。すごく良い経験ではあるんですが、やっぱり新人発掘からの育成っていうのは今後のキャリアの中で一つ成し遂げたいことです。自分で見つけたアーティストを自分で育ててちゃんとヒットに繋げていくっていうことは、できたらなと思っています。

学生の皆さんにひと言お願いします!

僕は学生時代、就活しながらも普通に遊んでたんで、それが大事なのかなって思います。A&Rって自分の好きなことの延長で楽しみながらやれた方がベストだと思っていて、なおかつアーティストと接する時や何かを作る時に引き出しが多ければ多いほどいいなっていうのを僕はすごい実感しています。その引き出しの数を増やすには、時間がある大学生の時にとにかくいろんな経験をする。何かを学ぶとか何かを勉強する必要なんて全然なくて、とにかく自分の好きなことを突き詰めたり、自分の知らない何かを経験するためにやってみたりっていう、とにかく遊ぶことが大事だと思います。僕も今でも気になったアーティストのライヴがあったら友達と行きますし、そこをやらなくなったらA&Rとして駄目だなと思うんで、良い意味で遊ぶことはちゃんと続けたいなって僕自身も思います。

WORK FLOW OF THE DAY

どんな1日を過ごしてる?

11:00

出社

通勤の電車の中では必ず音楽配信サービスのTOPチャートの最新音楽や、担当アーティストの楽曲を聴くようにしてます。 出社してからはメールやslackの整理、その日にやることの準備などをします。

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14:00

レコーディング

担当するアーティストの新曲のレコーディングをスタジオにて行います。 ディレクター・エンジニア・スタジオのブッキングを行い、アーティストが歌いやすい環境作りを心がけています。

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18:00

MV打ち合わせ

会社に戻り、別の担当アーティストのMVの打ち合わせを監督、イラストレーター、アーティスト本人と共に行います。 イラストのMVなので登場するキャラクターのデザインやストーリーを擦り合わせます。

13:00

昼食

会社の食堂で先輩や後輩と食べることもありますが、外での仕事が多い日は気分転換も兼ねて外で食べることが多いです。

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17:00

リリース計画打ち合わせ

レコーディング後、そのままアーティストやマネージャー、プランナーと共に新曲のリリースプランに関する会議を行います。 アーティスト本人の意見を取り入れながら、各セクションの担当者と「この曲をヒットさせるために何をするべきか?」を考えます。

1900

19:00

クラブ稼働

打ち合わせ後に、アーティストが出演するクラブでのイベントに本人と共に向かいます。 リハーサルでのサウンドチェック、本番の段取りや物販の対応などを行います。 イベントの終了後、アーティストと簡単に反省会をしてこの日は終了になります。

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