大学院で、何もないところからモノを作る楽しさを体験したことが、IT業界を選ぶ強い動機となりました。現在私が所属するセクションでは、住友生命が保険加入後のお客様に、さまざまな商品やサービスを提供するためのシステムを開発しています。

全体で数千万ステップにおよぶ業界有数の巨大システムの中で、私が担当するのは、保険料の請求から収納を管理するシステム。月々の保険料や支払方法は、加入者の契約内容によって多種多様です。そこにシステムで対応することが私たち金融系SEの役目。契約の更新や変更、料金の未納などイレギュラーな取扱が発生しても、しっかりカバーできるシステムを作りこみます。自社内にとどまらず、料金の口座引き落としを行う金融機関のシステムとの連携など、関係領域は社外にも及びます。料金関連のシステムは、絶対に不備が許されません。加入者を数百万人かかえるシステムでは、月額料金に10円誤差が生じただけで、その差額はトータル数千万円に及び、保険会社としての信頼を揺るがします。信頼性の高いシステムを構築するため、チームメンバー全体で情報を共有し、不明点は理解できるまで一つずつ潰していきます。担当業務が社会に与える影響の大きさを実感することも多く、ミスできない怖さもある半面、大きなやりがいがありますね。