仕事と人

光学の専門性を

フルに発揮して、

レンズの形状をデザイン!

2013年入社

生産開発統括本部 商品開発事業部
デザイン開発部 光学デザインチーム

Y.H電子情報工学科修了

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光学の専門性を

フルに発揮して、

レンズの形状をデザイン!

2013年入社

生産開発統括本部 商品開発事業部
デザイン開発部 光学デザインチーム

Y.H電子情報工学科修了

キャリアパス

2013年

入社。光学開発部 光学デザイン課に配属。
コンタクトレンズの見え方や装用感などを考慮し、形状をデザインする「レンズ設計」に携わる。

2017年

基礎研究部に異動。
スマートコンタクトレンズの開発に向けて、可変焦点レンズの基礎研究を担当。

2018年

デザイン開発部 光学デザインチームに異動。
次期主力製品のデザイン設計とスマートコンタクトレンズの研究開発を並行して進める。

研究開発本部長にいただいた
「ある言葉」が入社の決め手に

今から10年ほど前、メニコンの選考を受け、内定をいただいた時のことを今もはっきりと覚えています。研究開発本部長が「君の大学の近くに行く用事があるから、よかったら会わないか」と連絡をくださいました。そして、コンタクトレンズに電子デバイスを埋め込むことで新たな付加価値を生み出す「スマートコンタクトレンズ」の構想について話しながら、「ぜひ、あなたの力を貸してほしい」とおっしゃってくれたのです。

大学で電気・電子情報工学を専攻していた私は当初、「製造ラインの開発で自分の専門性を生かしたい」と考えていましたが、「スマートコンタクトレンズ」の開発は、より自分の強みを発揮できるのではないかと思ったこと、「力を貸して欲しい」と言って頂けたことが素直にうれしかったこと、そして何より前例のない製品を創るというチャレンジングな取り組みに大きな魅力を感じたこと、が入社の決め手となりました。

そして入社後、本部長の言葉通り、私はスマートコンタクトレンズの開発を担当することとなったのです。

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光学性やつけ心地などを考慮して、
レンズの厚みや形状をデザインする

コンタクトレンズは装用した人の視力を補正する役割を果たす「医療機器」であり、その機能はレンズの素材と形状によって決まります。私はコンタクトレンズの形状デザインを担当しているほか、スマートコンタクトレンズの開発にも携わっています。

人の「目」は、カメラのレンズのような役割を果たしている角膜が光を認識し、「水晶体」がピントを調整して、「網膜」にモノを映し出します。レンズを装用する方が近視なのか、老眼なのか。どれくらい視力を補正したいのか。その目的に合わせて、光学的な視点から焦点や屈折力を計算し、レンズの厚みや形状を設計していきます。みなさんもご存知のとおり、コンタクトレンズはとても小さいため、わずかに形状が異なるだけでも光学性に大きな違いが出てしまいます。人の「目」という繊細な器官に装用するのですから、光学性だけでなく、つけ心地の視点から設計することも大切です。

設計だけでなく、実際にレンズを試作して試験を行っています。レンズの試作では、精密旋盤などの工作機を用いて切削加工していきます。レンズの設計を担当している社員が、自ら工作機をいじってものづくりを行う。そう聞いて、学生の皆さんは驚かれるかもしれません。

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いくつものハードルを超えた先に、
ブレイクスルーが待っている

スマートコンタクトレンズの開発に関しては、入社時から徐々に携わってきました。例えば超小型のプロジェクタをレンズに埋め込むことで、現実の世界にバーチャル世界を融合した「Mixed Reality(=ミックスドリアリティ)」を実現できるかもしれません。このような従来にはないスマートコンタクトレンズの商品化を目指して、現在はレンズに電子デバイスを埋め込むための方法について検討しているところです。

コンタクトレンズ業界はすでにすぐれた技術が確立され、数多くの製品が世に出ています。そのため更なる付加価値を生み出すことが難しく、この点からもスマートコンタクトレンズに大きな期待を寄せています。例えば基礎研究部に在籍していた頃は、可変焦点と言って、焦点が2つ以上あるレンズの基礎研究に取り組みました。従来のコンタクトレンズでは焦点は固定されており、見たいモノの位置によって可変させることはできませんが、屈折力を変化させる電子デバイスを組み込むことで、同じレンズで近くや遠くなど、複数の場所に焦点を合わせることが出来るという仕組みです。

今後、スマートコンタクトレンズが商品化するためには、いくつものハードルを乗り越えていく必要があることでしょう。しかしメニコンには、これまでも革新的な製品を次々と開発してきた実績があります。未知の領域に挑み、ブレイクスルーとなるような新たな製品を市場に送り出すことで、新たなニーズを掘り起こしていく。そんな日が来るように、日々研究開発に励んでいます。

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メニコンは、多様な専門性を
生かすことができる場所

コンタクトレンズ総合メーカーのメニコンに、機電系の専門性を生かせる仕事があるのだろうか――このように感じている学生さんは少なくないかもしれません。実際は製法の開発、プロセスの開発、ケースの設計や光学の設計など活躍の場があります。また、化学系や生物系、材料系、光学系に機電系など、さまざまなバックグラウンドを持つ社員が活躍しています。特にスマートコンタクトレンズの開発には、従来にない視点や切り口で物事を考える発想力や創造力が求められます。メニコンに新たな風を吹き込む意味でも、多様な専門性を備えた学生さんが、メニコンに入社してくださることを期待しています。私たちと一緒に、これまでにない新しいコンタクトレンズを生み出していきましょう!

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