仕事と人

これまで以上に優れたレンズを

世に送り出すために、

新規素材の開発に挑む

2019年入社

生産開発統括本部 商品開発事業部
材料開発部 新規素材開発チーム

K.N先端科学技術研究科修了

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これまで以上に優れたレンズを

世に送り出すために、

新規素材の開発に挑む

2019年入社

生産開発統括本部 商品開発事業部
材料開発部 新規素材開発チーム

K.N先端科学技術研究科修了

キャリアパス

2019年

入社。材料開発部 CLマテリアルチームに配属。
次期新製品開発に向けて、コンタクトレンズ材料の組成および製法検討に従事。

2020年

組織再編にともない、新規素材開発チーム部門に異動。
次期新製品開発に向けて、コンタクトレンズ材料の組成および製法検討に従事しながら、素材の基礎研究にも携わる。

人々に役立つ製品を開発したい。
その思いを叶えるため、メニコンに入社

子どもの頃から化学や生物が好きで、学生時代には「糖鎖」という生体物質に関する研究に取り組みました。研究分野自体は面白く、楽しく研究できていましたが、大学の基礎研究では自分が研究したことが将来、どのようなことに役立つのか想像するのが難しく、研究のモチベーション維持が難しく感じることもありました。そのため企業で研究する際には、直接お客様の生活に役立つものを開発したいと思うようになり、そのような企業様を中心に就職活動を行いました。

そのため就職活動では、食品や化粧品、医療機器など、さまざまなメーカーを検討しました。当社が開発するコンタクトレンズという製品は幅広い年齢層の方々に使用され、生活するうえで欠かせないものとなっています。また、当社は基礎研究から製品開発、製造、マーケティング、そして販売とそのすべて自社で行う「自社一貫体制」を敷いているため、様々な仕事に挑戦できると考え、メニコンを志望するようになりました。

もともと、私自身がメニコンのコンタクトレンズを使用していたこともあり、当社の製品の質の良さは十分に理解しています。自社一貫体制を貫くことで、メニコンはお客さまの意見を真摯に受け止め、より良い製品づくりに反映させてきたのだと感じたのも入社を決めた要因の一つです。

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素材と製法の組み合わせによって、
求められるすべての性能を出していく

メニコンの材料開発部は、その名の通りコンタクトレンズの材料に関する研究開発を行っている部門です。コンタクトレンズは、素材の選択や組成次第で性能が大きく変化します。そのため材料開発では、視力の矯正といったコンタクトレンズ本来の性能はもちろん、装用した時の快適さや安全性なども考慮して行う必要があります。

私は新製品の素材開発を担当しているほか、製品に使われる素材の安全性や安定性の向上などを目的とした研究にも取り組んでいます。特に新製品の開発は次期主力商品となるものを目指しており、私が入社する前から立ち上がっている大規模なプロジェクトです。これまで使用したことのない素材を用いて開発を進めているため、それこそ、幾度となくトライアンドエラーを繰り返してきました。

例えばレンズの酸素透過性を高めるために組成を調整したら、透明だったレンズが白く濁ってしまったこともあります。複数の性能を両立させるのは非常に難しく、また素材はそのままでも製法を変更するだけで性能が変わることも少なくありません。素材と製法の組み合わせを細かく調整しながら、求められるすべての性能を出していく。地道な取り組みではありますが、ここに材料開発のやりがいと難しさがあるように感じています。

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自ら開発に携わった製品で
お客様の生活をより快適にしたい――

メニコンは経営理念に「創造・独創・挑戦」を掲げており、私たち若手研究員も積極的に発言し、挑戦する姿勢が求められます。そして、若手研究員が挑戦できるよう、上司や先輩が全力でサポートしてくれます。

例えば入社1年目の時、ある製品の開発で素材の再検討を行い、上司に「この素材を使って、検討してみたい」と相談したことがあります。研究所には置いていない素材でしたが、上司は私の考えを受け止め、会社の予算で素材を購入してくれたのです。もちろん、やみくもに「これがやりたい」と言うのではなく、根拠をもって「やりたいこと」を提示することが大切です。頭ごなしに若手研究員の考えを否定することなく、温かな目で成長を支えてくれる上司や先輩にとても感謝しています。

材料開発から製品化までの道のりはとても長く、10年、20年とかかるのが一般的です。これまでは上司や先輩が開発してきた材料開発を引き継ぐことが多かったのですが、今後は自分自身の考案で新製品の開発に一から取り組んでみたいですね。そして、自ら開発に携わった製品を多くの方に使っていただくことで、お客様の生活をより快適にすることができたら、これほど嬉しいことはありません。

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学生の今だからこそ
経験できることをたくさんしてほしい

メニコンで材料開発がしたいから、学生時代の今のうちに関連する知識を学んでおこう。学生さんのなかには、このように考えている方もいらっしゃるかもしれません。しかし材料開発に必要な専門知識は、入社後に習得することができます。それよりも学業をしっかりと全うしたうえで、「学生の今だからこそ経験できること」をたくさんしてほしいと思います。たとえ材料と関係のない専門分野であっても、大学の研究で習得した「知識」や「実験操作の経験」が皆さんならではの強みとなります。多様な学びや経験を積んだ方々がその強みを発揮することで、メニコンはさらにコンタクトレンズのメーカーとして成長していくことができることを、ぜひ学生の皆さんに知っていただけたらと願っています。

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