一見するとずっと白い生地を流しているだけ。
しかしその中身は奥深く難しい。
紡織メーカーが作ったばかりの生地を生機(きばた)と呼びます。
綿の生機であれば、綿繊維内に様々な不純物を含み、
生機生産時に使用した油や糊なども付着、
色も茶色っぽく、毛羽もムラがある状態です。
極端に言えば、生機の最初の10cm部分と終わりの10cm部分では
含有物も状態も異なっているのです。
そして染色は化学反応。
そんな生機を狙い通りの仕上がりにするには、
生機を真っ白でニュートラルな状態にする
精練での前処理が必要不可欠なのです。
精練は工場の最初の入口。
1日の工場生産数量はこの精練数量に左右されます。
そのため、後工程の処理状況を見ながら精練の段取りを行い目標数量を確保。
さらに生地種類によって機械設定や薬剤濃度等を微調整し、
仕上がり状態を確認し、しわや汚れがないか、
必要な生地幅が確保されているかをチェックするなど、
やることの重要性は非常に高い職場です。
入荷される生機状態は様々ですが、
精練後の生地品質が均一であれば、
理論上狙った仕上がりになるはず。
その理想に挑み続けます。

野田 隼平
浜松事業所 生産1課精練係 2023年入社
愛知県の大学(応用生物化学)を卒業し、東海染工に新卒入社。
初年度は機械のオペレーションをしながら構造を理解し、
2年目で一つの大きな機械の担当に抜擢される。
趣味はウイスキーとカクテルづくり。
同僚に家でカクテルをふるまうことも。
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