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社員インタビュー

Interview

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アートコーディネーター

盧 佳奈

アートコーディネート部

2019年入社
テレビ美術科卒業

子どもの頃からプラモデル作りが好きだった私が初めてテレビ番組の「美術装置」を見たのは、高校生の頃。「まるで大きなプラモデルみたい!」と感動したのが、この世界に入るきっかけです。専門学校でテレビ美術の勉強をし、撮影用特殊機材の制作会社に就職。数年間経験を積んだ後、フジアールに入社しました。

テレビドラマで使用する
美術装置をコーディネート!

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フジアールはドラマやバラエティ番組など、さまざまなテレビ番組の美術装置を設計・製作しています。私は入社後、アートコーディネーターの先輩についてバラエティ番組のアシスタントを務めてから独り立ちしました。以後、ドラマ番組をメインに担当しています。

アートコーディネーターの役割は、文字通り番組で使用する美術装置をコーディネートすること。ドラマの撮影には監督やカメラマンなどさまざまなスタッフが関わっており、彼らと作品のイメージを共有し、撮影日に向けて美術を用意することがアートコーディネーターの役割です。たとえば「登場人物が自分の部屋で過ごすシーン」があったとします。スタジオで撮影する場合は協力会社に依頼して部屋のセットを作り、部屋の中に置く家具や雑貨なども手配します。スタジオではなく外で撮影する場合もあります。この場合、「ロケハン」といって現地を視察し、撮影に適した場所を探します。このほか美術車輌の手配をしたり、撮影中に美術装置を操作するなど、美術に関することならどんなことにも対応します。

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ドラマで「鳥の糞」を使用することに。
衣装を汚さずに済む方法はある!?

ドラマで「鳥の糞」を
使用することに。
衣装を汚さずに済む
方法はある!?

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あるドラマの美術を担当していた時のこと。台本を読んでいると、「登場人物が衣装についた鳥の糞をハンカチでぬぐう」という記述があることに気づきました。その文言を見た瞬間、「どうしよう!」と青ざめたのをよく覚えています。衣装は借り物なので、汚すわけにはいきません。そもそも、鳥の糞をどうやって作れば良いのでしょう? 幸いなことに、フジアールには経験豊富な先輩がたくさん在籍しています。そこでまずは先輩に質問。しかし、経験豊富な先輩たちを以ってしても、「鳥の糞を制作した経験がある」と答えた先輩は一人もいませんでした。そこから、鳥の糞づくりの長い道のりが始まったのです。

絵の具は洗っても落ちないからそもそも選択肢に入らない。「それなら白い糞にすればいいんじゃない?」と思って提案したら、ダメ出しを食らってしまいました。その後も幾度となく検討を重ねたのですが、なかなか良い方法が見つかりません。そんな時、ふと立ち寄った百均ショップで出会いがありました。「コルク粘土」といって、乾いたらコルク状になる素材を見つけたのです。しかも乾く前は粘り気があって、まさに鳥の糞を作るためにあるような素材でした。その後はコルク粘土で作った糞を衣装に落とし、実際に洗濯して落ちるか確認するなど、何度もシミュレーションを行ってから撮影本番に臨みました。

未知の領域にも挑戦し、
全方向型の
アートコーディネーターになりたい

未知の領域にも挑戦し、
全方向型の
アートコーディネーターに
なりたい

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このように、アートコーディネーターは撮影に使うありとあらゆる美術品を用意します。いかにしてドラマの世界観に合った美術を用意するかが、腕の見せ所になります。いくらでもこだわることができるけれど、撮影日は決まっているので常に時間との戦いです。大変な仕事ではありますが毎回のように新しい刺激があるし、苦労よりもやりがいや喜びのほうが遥かに大きいです。特にエンドクレジットに私の名前が載っているのを見た時や、私が担当したドラマを友だちが見てくれた時などは、「この仕事に就いて良かった」と思います。

入社して数年が経ちますが、まだ経験したことのないジャンルがたくさんあります。だから私の目標は、医療ドラマや刑事ドラマなど、できる限り多くのジャンルを経験すること。そして、ドラマに重点を起きつつ、バラエティ番組やCM、ミュージックビデオにも挑戦することです。全方向に対応できるアートコーディネーターになり、社内はもちろん社外の関係者からも信頼していただける存在になれたら嬉しいです。

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人生のあらゆる経験が、
アートコーディネーターの仕事に
生かせる!

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アートコーディネーターの仕事に就いて感じるのは、「あらゆる経験を仕事に生かせる」ということ。たとえばプライベートでボルダリングに挑戦すると、「ボルダリングにはこういう道具が必要なんだな」ということがわかります。やったことのないことにチャレンジし、そこから得た気づきを生かしてドラマで使用する美術を手配することがたくさんあるんです。もちろん、こうしたプライベートでの経験を通じて人との関わりを学ぶこともあると思います。人生に一つとして無駄なことはないと思うので、ぜひ、好奇心旺盛にやりたいことにチャレンジしてください!

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