マーケティング部でG・U・Mブランドを担当しています。仕事はコミュニケーション開発と商品開発、両方です。コミュニケーション開発は、どうすれば消費者にとってブランドや商品が魅力的に見えるのか、どういった媒体で伝えていくのが効果的かを考える仕事。テレビCMのメッセージの方向を考えたりもします。一方、商品開発は、実際に商品を考え、つくりあげる仕事。 新商品だけでなく、既存商品のリニューアルなども行いますこの２つの仕事は、切り離して考えられるものではありません。もちろんそれぞれに専門の方もいらっしゃるので、連携の仕方も含め、みんなで答えを探るようにしています。私が入社した頃は、なんとなく組織が縦割りになっていて、2つの仕事が分かれている感じがありました。でも、そこは一緒に考えた方が何かと効率的だし、情報交換も活発にできたりするので、私もどっちもやるようにしています。

G・U・Mプラスという新製品のプロジェクトに立ち上げから参画できたことは、大きな自信につながっています。自分が考えた製品が世の中に出る気分は最高です。本当に貴重な経験をさせてもらっているなあと、こういうのをやりがいって言うんでしょうね。ドラッグストアの棚に並んでるのを見ると、毎回嬉しくなって買ってしまうほど。以前の製品よりいいですねって、お客様センターにもご意見をいただくこともあり、いろいろ励みになることは多いです。確実に次のモチベーションにもつながっています。新しい提案もどんどん採用してもらえます。G・U・Mプラスの開発プロセスの中で、調査のやり方をちょっと変えました。これまでのパッケージ調査では、どれが欲しいですかとお客さんに聞いていたのですが、お金を出してでも欲しいのはどれですか？どれが買いたいですか？みたいに、実際に買ってもらうことを想定した質問に変えました。そういう調査をしたことで、今までは事前の調査と実際の商品発売にギャップが出たりしていましたが、この改善によって、予測がより正確になりました。提案がすぐに採用され、実行に移せる。いい環境だと思います。

商品開発という仕事は、技術や生産、営業や購買をはじめ、実にさまざまな部署と関わりながら進めないといけないため、いろんなところへ出かけたりもします。全方位的にコミュニケーション取って、きちんと情報共有しておく必要があるんですよ。マーケティング部は、最もいろんな部署と関わるところだと思います。言わば、関係する部門のハブになるような立場でしょうか。いかに他の部署や人を巻き込んでいくか。そういう視点が、この仕事では、とても大事なことだと思います。いつも会議で合意を得ようとするのではなく、日々のコミュニケーションや雑談のついでに話してみるとか。そういうことの積み重ねが、実は大事だと思います。電話で済ませず、どんどん会いにも行きます。会って話をする方が、絶対に意図や気持ちも伝わりますからね。この部署の良さは、日々学べる環境でしょうか。部の皆さんって、ものすごくマーケティングの知識量が豊富なんですよ。マーケティングのことは、私もきちんとやってきたつもりだったんですが、そんなレベルではなくて。マーケティングには、本当に色々な側面があるし、考え方も多様だし、とても勉強になることが多いと感じています。

サンスターは大きな会社ですし、ものごとをとてもシステマチックに動かしてる組織というイメージがあったのですが、入社してみると全く違っていました。いい意味で、手作業というか、アナログの部分が多い印象です。人がキチンと関わって、機能してる。責任感を持って、自分の持ち場をちゃんと守っている。そういう会社なんです。将来的には、グローバルな規模でG・U・Mブランドを考えるポジションに着くのが夢ですね。グローバルのブランディングは、いまスイス本社が担当しているのですが、全世界でなくとも、中国や台湾といったアジア向けの製品を広げるようなこともしてみたいです。エリア的な広がりもそうですが、商品開発的な広がりの視点というか。ブランディング的な視点というか。そういうものにも引き続き目を向けて行きたいと思います。