PEOPLE
ハウス食品で働く人
ハウス食品グループ本社㈱ 研究開発本部 アグリ素材開発部 3グループ
M.A
2021年入社
研究
若手社員
2021年 ハウス食品グループ本社㈱ 研究開発本部 アグリ素材開発部

現在のお仕事内容とその醍醐味、やりがいについて教えてください
涙の出ない辛みのないタマネギ”スマイルボール”を知っていますか?スマイルボールは、ハウス食品グループが10数年に渡る研究によって作り出した唯一無二のタマネギです。私は、このスマイルボールを、年間通してより長く、より多くのお客さまに届けることを目指して、品種改良の仕事に携わってきました。品種改良と一言で言っても、研究のフィールドは、実験室から産地の圃場までとっても幅広く多岐にわたるのが、この仕事の醍醐味です。種子生産から産地での栽培特性の評価、収穫後の品質評価まで行い、最終的にはお客様の食卓に並ぶことを想像しながら多くの工程に携われるのがやりがいに繋がっています。
とある1日のスケジュール
8:45
勤務開始
メールチェック。一日のスケジュール確認。
9:30
温室で栽培している植物に水やりをします。
10:00
試験栽培を実施している現場の方と打ち合わせ。Teamsで繋ぎ、生育状況を確認します。
12:20
昼食
13:05
遺伝子解析のため、前日に準備したサンプルを電気泳動して確認します。
18:00
勤務終了


自身のこれまでのキャリアの中で印象に残っているエピソードを教えてください
入社して初めてスマイルボールを食べたとき、生で食べられるのはもちろん、その甘さに衝撃を受けました。辛みがないとこんなに甘くて美味しい、、この美味しいタマネギをもっとたくさんの人に届けたい!という思いで、異なる産地でも栽培できる品種の育成に取り組んできました。スマイルボールの品種改良は先輩方の代からずっと進められてきたものです。そんな歴史の中で、私がこの仕事に携わり始めた年は、良い品種になるポテンシャルを持った品種が出来始めたころでした。良い品種といっても、色々な指標があり、最低限生産者さんが安心して作れる栽培特性を持っている必要があります。それを確かめるためには、実際の生産者さんの圃場で、試験栽培し、評価する必要があるのです。試験栽培した品種は、生産者さんがいつも作っている一般的なタマネギ品種に比べれば、まだまだ未熟で栽培も不安定。ですが、収穫後、生で食べてもらった時に、「すごく甘い!美味しい!これは作りたい。」と言ってもらえました。タマネギと一括りに言えば、タマネギ以外の何物でもないのですが、この美味しさは人の気持ちを動かせると感じました。そして自分の仕事は新しい価値や感動を生み出し届けられる仕事であることに、背筋が伸びる思いがしました。
今後の人生・キャリアの中でチャレンジしたいことを教えてください
そのために今、意識していることを教えてください
ハウス食品グループが取り扱う商品の原料になるのは作物(アグリ素材)です。その作物に対して、栽培上の課題を解決する、または何らかの価値を生み出す研究に取り組みたいです。例えば、近年の気候変動に対処できる栽培技術の研究や、美味しさに由来する要因の探索研究、それを足がかりにした育種研究など。スマイルボールの研究開発で学んだことですが、何かを生み出して実用化するときには、現場にいる人の意見や協力が必要です。だからこそ、人の繋がりを大事にすることを普段から意識しています。