
2025年5月7日
透け感ある薄手ブラウスの生地ってどんな生地?
こんにちは。
2週連続生地のお話になってますね。
私メンズですけど、薄手のふわっとした綿のシャツが好きで、
春夏はそういうのをはおるスタイルが多いです。
レディースでもよく「薄手のブラウス」と呼んだりしますが、
それに使われる生地ってどうやって作られているのでしょう。
糸に撚りをかけたシャリ感のあるボイルとか、
硬くハリ感があるフォーマルよりのオーガンジー、
合成繊維だとシフォンとかいろいろありますが、
私が大好きなのは「ローン」という生地です。
前回の記事にて生地を特徴づける構成要素の話をしましたが、
ローンという生地は、
1,糸(番手)
60番手、80番手といった比較的細い糸を使います。
2,打ち込み本数(度目)
経糸と緯糸合わせて1インチに100本~200本の密度で、
本数減らして透け感を出していきます。
3,織組織
定番の平織です。経糸と緯糸が直角に交差している織り方ですね。
4,風合い
軽くて柔らかい、透け感のある表面に仕上げていきます。
薄くて打ち込み本数が少ない透け感のある生地、、、
想像するとわかると思いますが、ひっぱるとちぎれてしまいそうじゃないですか?
そうなんです。
デリケートな生地なんですよ。
当社で加工するときも、ちぎれてしまわないように、
機械の設定やスピードなどに気を使いながら加工をしています。
ちなみに、生地屋さんによくいく人は興味がわくと思いますが、
リバティの「タナ・ローン」との違いは?とか気になりますよね。
タナ・ローンは、リバティ社が開発した高級ローン生地の名称なんです。
「タナ」は、昔アフリカのタナ湖の高級綿を使って
作っていたことに由来するといわれています。
テキスタイルは本当に奥深くて面白いですね!
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