最新技術を取り入れ、
生産効率の向上へ

生産本部 生産技術開発部

2004年入社

現在の仕事内容

ロボットと画像処理技術を導入し、
自動化を推進

入社後、工場でチョコレート原液製造のオペレーター業務に2年間従事。その後は、菓子製造の機械開発や新規製造ラインの導入、自動化の業務を担当しています。

当社の大きな課題でもある製造ラインの自動化については、これまで人が行っていた作業を、ロボットや画像処理技術により機械に置き換えることで実現しています。例えば、完成した製品を手作業で段ボール箱に詰め、物流用の荷役台に積んでいく一連の作業を、ロボットを活用したラインを導入することにより自動化しました。

従来の品質検査は、人が目視によって製造ライン上の不良品を見つけ、手で取り除くという方法で行っていました。この工程に画像処理装置を導入することで、お菓子自体はもちろん、キャラメル等の包み紙や包装箱、賞味期限の印字にいたるまで、規格外の不良品を自動的に検知して排除できるようにしています。このように単純作業は可能な限り機械に置き換え、省人化することで、工場全体の生産効率を高めていくことが私の仕事です。

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仕事のやりがい

自身のスキルや知識が、目に見える成果につながる

学生時代に参加した当社のインターンシップで、ビスケットの製造方法を機械化するという課題に取り組んだ時、天候など周囲環境の影響により製造が安定しないという経験をしました。お菓子作りならではの難しさに、機械に携わる者として大きなやりがいを見いだし、それがこの道へと進む決め手となりました。

形状や物性が不安定な製品に合わせて、機械を調整していくという製造方法は、技術者の力量が試され、工夫のしがいがあります。同じように、現在、力を入れている画像処理でも、自身のスキルや知識を磨くほど、目に見えて結果が違ってくることにやりがいを感じています。初期の頃は、製造ラインを流れてくる製品をカメラで撮影して単純な画像処理を施しただけで、明らかな不良品しか検知することができませんでした。しかし、知識が増えるに従い、照明を当てる角度や画像処理を行うフィルターの数と種類を変えていくなど、多彩なアプローチ方法を考えられるようになります。そのため、より微細な不具合が検知可能になり、品質検査の精度を向上させているという実感が自信につながりました。最近では各工場から、画像処理装置を導入して精度の高い品質検査をしたいという相談が寄せられるようになり、やりがいもどんどん大きくなっているのを感じています。

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私の成長エピソード

困難な仕事をやり抜いた経験が、前進を続ける原動力に

入社5年目に、工場にチョコレートの製造ラインを新規導入するプロジェクトで、電気設計のメイン担当として携わりました。24時間稼働させる大規模な製造ラインを受け持つのは初めてでしたが、さらにその中の成型機の開発も担当することになったのです。経験もなく非常に不安でしたが、当時のプロジェクトリーダーは私に仕様決定などを一任し、自由に挑戦してみるよう背中を押してくれました。

取り掛かってみると、チョコレートをひとつひとつ同じ大きさに成形することは思いのほか難しく、なかなか思うようにいきません。最初のうちは、5時間ほど経過したところでチョコレートが崩れてしまうこともありました。失敗の原因を見つけるため、機械の構造やチョコレートの流れ方、熱の伝わり方などを細かく分析し、何度も試行錯誤を繰り返しました。壁にぶつかりながらも少しずつ改善され、最後はチーム全員が力を合わせて新たな成型方法を生み出し、24時間連続して成型することに成功しました。数ヵ月に及ぶ苦しい日々でしたが、完成した製造ラインが工場で安定して稼働し始めた時は、大きな達成感がありました。

努力した分だけ自分の力になり、目に見える成果につながったという経験が自信となって、今の原動力になっています。現在、自動化業務の中で、集中的に画像処理技術のスキルアップを図っていますが、技術の進歩もスピードを増す中、今後も製造ラインの無人化などの大規模プロジェクトに携わって、さらに成長していきたいと考えています。

※掲載内容は、取材当時のものです。

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