部署間の連携を図りながら
会社のお菓子作りの方向性を提案

生産本部 生産統括部

2011年入社

現在の仕事内容

戦略を立案し、生産効率をより高めていく

入社後は工場で製造現場、プロジェクト管理などを経験した後、研究所で新商品の開発を担当。現在は生産技術部門で生産戦略を立案する仕事をしています。

約2,000人が所属する生産技術部門では、ひとつの決定により多くの影響が出るため、入念に検討した戦略が必要です。例えば、お菓子は商品形態を変更する頻度が高く、その度に設備改造を行うのは現実的ではないため、従来はあえて人の手で包装や箱詰めを行っていました。しかし近年、ロボット技術も進化して規格の変更も比較的容易になったため、ロボット化に向けた戦略を立案。現在は様々な工程でロボット化が進み、生産効率が大幅に向上するなど、成果も表れつつあります。このように、戦略の策定から具体的な目標を掲げ、実際のプロジェクトの進捗状況を確認しながら、また次の戦略につなげていくのが主な仕事です。

最近では、製造工程を監視・管理するシステムを導入し、これまで人が行っていたチェックや集計作業をシステムに置き換えるプロジェクトを推進しています。手作業で培ったノウハウも大切にしながら、常に今後を見据えたベストな戦略を模索しています。

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仕事のやりがい

部署間をつなぎ、目指すべき方向へ舵を切る

未来のお菓子作りの方向性をメンバーと考え、生産技術部門として進むべき道を照らすことに、とてもやりがいを感じています。同時に、これまで多くの部署を経た経験から、仕事の前後関係もわかるようになり、部署と部署をつなぐ仕組み作りに貢献する面白さも感じています。

また、新規のシステムを各地の工場に導入する際は、それぞれの工場に赴き、そこで働く工場のスタッフと共にプロジェクトを進めていきます。普段はなかなか会えないスタッフと一緒に仕事をすることで、多くの仲間が志や熱意をもって当社のお菓子作りを支えているのだと改めて実感し、大きな励みとなっています。

次代を見据えた戦略の立案には、実際に生産を担っている工場の現状を正確に把握することが欠かせません。だからこそ、可能な限り製造に携わる多くのスタッフと密に会話し、その意見を吸い上げて、現状を踏まえた戦略の立案を行うよう努めています。また一方で、生産以外の他部門の情報をつかみ取り、工場へ丁寧に説明するなど、きめ細かく部署間をつなぐよう心かけています。

生産の計画段階から携わった商品が、半年後には近所のコンビニに並び、お客様が手に取っている。その姿を見ながら、自分も商品作りの一端を担えている喜びを感じています。

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私の成長エピソード

多くの経験で得たことが、自身の強みへ

入社後に所属した2つの工場では、主に管理部門のスタッフ業務に従事していたため、製造現場での経験をたくさん積むことはできませんでした。経験がものをいう製造ラインにおいて、現場メンバーとは違う自分独自の強みを持ちたいという思いから、商品開発の現場である研究所を希望して異動。商品を生みだす根本的な知識をつければ、自身の強みになるし、製造ラインの現場メンバーとも対等に議論できるかもしれない。そう考えての挑戦でしたが、お菓子作りに関する知識がない自分には、食品化学などを学んできた研究員たちが難なくこなす味作りもまるで歯が立たず、非常に苦しい日々でした。

力不足を痛感しながらも、周囲の研究員たちから味や香料について学んだり、作ったお菓子を上司に試食してもらってアドバイスを受けたりするなど、自分なりの努力は懸命に続けていきました。やがて、苦しみつつも、お菓子作りのポイントや、製造用レシピに込められた意図など、少しずつ見えてくるものがあることに気づきました。さらに、複数の部署を経験したことにより、3年後に生産技術部門へ戻る頃には、点で散らばっていた多くの情報が、自分の中で徐々につながるようになったのです。異動が多かったため、自分には誇れる強みがないと悩んでいましたが、いつしか、その経験こそが強みになっていたのでした。

仕事の流れを、複数の部署を通じて見通せるようになったことは、現職のような部署をまたぐプロジェクトを進める際に、非常に大きな武器になっています。今後も部署間をつなぎながら、他部署の仕事にも再び挑戦し、その経験を生産技術部門に還元しながら成長を続けたい。それこそが、オールラウンダーである私の使命だと思っています。

※掲載内容は、取材当時のものです。

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