OUR WORK

商品開発(調理加工食品部門)

キッチンでの美味しさを、

工場のラインで数万食再現する論理 

Y.S

家政学部 栄養学科 卒 調理加工マーケティング部 商品開発課 2023年入社 

幼少期から食への関心が高く、大学で栄養学を専攻。新しい価値を世に送り出す開発職を志望し、2023年に入社。現在は調理加工マーケティング部にて、大手コンビニエンスストア向けのチルド惣菜の開発を担当。 

私が所属する調理加工マーケティング部は、市場のニーズを製品という形に具現化する部署です。現在、私は入社3年目ながら、大手コンビニエンスストア向けのチルド惣菜の開発を担当しています。具体的には、全国の店舗に並ぶ焼豚や、牛カルビ焼きなどの開発です。 
学生の皆さんは、商品開発というと美味しく料理を作る姿を想像するかもしれません。確かに味づくりは重要ですが、私たちの仕事の本質は、試作室で作製したものを、工場の巨大なラインで何万食作っても同じ品質・安全性を保てるように製品化することです。 
特にコンビニエンスストア業界はサイクルが早く、スピード感と高い品質が求められます。先方のバイヤーから提示されるコンセプトに対し、指定された原価の中に収まるか、工場のラインで流せる機械適正はあるか、全国に配送しても崩れない強度があるか。味作りという感性と、物理的な制約を解決していくための思考、その双方が求められるのがこの仕事の難しさです。 

STORY 01

コンビニエンスストアの棚を支える工業化の視点

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STORY 02

原料の個体差と向き合い、安全な製造条件を導き出す

ある時、牛肉を使った新商品の立ち上げで課題に直面しました。試作段階では問題なかったのですが、いざ工場でのテスト生産を行うと、加熱ムラが発生するリスクが浮上したのです。原因は原料である牛肉の個体差でした。 
少量調理であれば人の手で調整できますが、工場では一定の温度と時間でベルトコンベアの上を流れていきます。バラバラな大きさの肉が流れてくれば、中心温度が上がりきらない個体が出てくる可能性があります。それは食品メーカーとして絶対にあってはならないことです。 
私は工場の方々と相談しながら、前処理段階でサイズや形をどの程度まで揃えるべきか、調整を行いました。味付けを決めるだけでなく、安全に量産するための条件を定義する。新商品ができるまでには、課題を解決していくための地道な調整が存在します。 

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STORY 03

生産ライン変更の危機と、現場との連携

入社2年目の時、担当していた既存商品の製造ラインが変更になるという事態が発生しました。全く同じ配合であっても、使用する機械や加熱方式が変われば、商品の食感や味は微妙に変化してしまいます。しかし、お客様にとってはいつもの味であり、変化は許されません。 
新しいラインで従来の品質を再現するためテストを繰り返しましたが、当初は想定通りの食感が出せず苦戦しました。加熱温度の微調整や、機械の圧力設定など、課題を解決するための条件はいくつもあります。この問題に対し、工場の方々や上司の知見を借りながら、試作や工場でのテストを重ねました。 
「機械の設定をこう変えてみよう」「この工程を見直そう」。工場の方々と試行錯誤しながら、最適な条件を探りました。開発職は黙々と作業をしていると思われるかもしれませんが、実際は工場に足を運び、現物を見て、多くの人の手を借りながら課題をクリアしていく仕事です。開発とは一人で完結するものではなく、組織の総合力で行うものだと実感した経験でした。 

STORY 04

市場へのアンテナと、未来への好奇心

開発の仕事には、試作の他にも地道で緻密な業務が多く含まれます。例えば、賞味期限の設定です。かつて私は、日持ち検査において必要な検体数を見誤り、検体数が足りなくなるという失敗をしました。なんとか立て直しましたが、たった一つの確認不足が製品化に影響することを痛感しました。 
また、常に市場へのアンテナを張ることも重要です。日頃から他社製品をリサーチする中で、最近では冷凍食品のパッケージ技術の進化に感銘を受けました。トレーを使わずゴミが出ない工夫など、味だけでなく利便性が高まっている点には大きな刺激を受けています。 
現在はまだ先輩の知見に頼る部分も大きいですが、将来的にはまだ自分が担当したことのないカテゴリーにも挑戦したいと考えています。丸大食品には多様な商品群があり、手を挙げればチャンスを与えてくれる風土があります。まずは目の前の開発業務で基礎を固め、「安心して任せられる」と言われるプロフェッショナルを目指しています。 

MESSAGE

メッセージ

食品メーカーの開発職は、単に美味しいものを作るだけではありません。原料の選定から工場の製造ラインの適正化、原価管理まで、商品が世に出るまでの工程に責任を持つ仕事です。自分の設計した商品が全国の店舗に並び、誰かの食事の一部になる、その達成感は何事にも代えがたいものがあります。若いうちから責任ある仕事に携わり、多くの部署と関わりながら成長できる環境がここにあります。 

TIME SCHEDULE

1日のスケジュール

  • 8:30

    出社・業務確認

    メールチェックを行い、その日の試作内容や優先順位をチーム内で共有。

  • 9:30

    試作配合・試算の組み立て

    試作前に配合比率や原価計算を行う。効率よく作業を進めるために、試作の流れを考える。

  • 12:00

    昼食

  • 13:00

    試作開発

    組み立てた配合に基づき、試作室で試作を行う。味だけでなく、工程上の問題点がないかも同時に検証する。

  • 16:30

    官能評価(試食確認)

    試作品を上長やチームメンバーと試食。味、食感、外観を評価し、次回に向けた改良点を話し合う。

  • 17:30

    データ整理・退社

    試作結果をまとめ、次回の配合案を作成して退社。

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