OUR WORK

設備

食のインフラを死守する、

現場と機械の守り人 。

T.S

農学部 環境管理学科 卒 高槻工場 2017年入社 

大学時代は農学部で学びつつ、飲食店でのアルバイトを通じて調理の面白さに触れる。モノづくりへの関心から食品メーカーを志望し、創業の歴史と企業規模の安定性に惹かれて2017年入社。以来、基幹工場である高槻工場にて、ウインナー製造に関わる機械の保全、修理対応、新規設備の導入検討を一貫して担当。2024年には電気工事士の資格を取得するなど、専門性を高め続けている。 

私の所属する高槻工場は、グループ内でも主要な生産拠点の一つであり、24時間体制で稼働しています。私が担当しているのは、製造されたウインナーを包装し、ダンボールに梱包して出荷するまでの工程です。このエリアだけでも、約40〜50台の機械が稼働しています。 
私たちの仕事は、単に機械が動くのを見守ることではありません。一日の始まりは、各機械が正常に動作するかを確認し、その日の生産が問題なく行えるかを判断する点検業務から始まります。昨日と同じ設定でも、今日は思うように動かないことがある。そうした前提に立って、日々機械と向き合っています。食品、とりわけ食肉を扱う現場では、原料の状態や周囲の環境によって、機械の挙動が微妙に変わります。また、基盤やモーターといった重要な部品は、前触れなく故障することもあります。だからこそ、計量や搬送を担う基幹設備に異常が起きないよう、日頃から細かな変化に気を配ることが欠かせません。 
もし、計量や搬送を行う基幹設備が1台でも停止すれば、その影響は甚大です。スーパーマーケットの店頭に並ぶ商品が供給できなくなるリスクに直結します。そのため、トラブルの予兆をいち早く察知し、部品の摩耗や異音、圧力の異常を見逃さない繊細な管理が求められます。食というインフラを止めない責任、それがこの仕事の本質です。 

STORY 01

繊細な原料と機械の狭間で、生産ラインの鼓動を守る

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STORY 02

慢心が招いた全量廃棄、プロフェッショナルへの覚醒

入社3、4年目のことです。ある新商品の生産ラインを立ち上げる際、私は製品フィルムの圧着温度の確認作業を担当していました。本来、新商品の導入時には十分な検証を重ね、品質に問題がないことを慎重に見極める必要があります。しかし当時の私は、業務の慣れから来る慢心があり、十分とは言えない状態のまま工程を進めてしまいました。その結果、市場に出る前の段階で品質管理部門から不具合の指摘が入り、すでに出荷準備が進んでいた分も含め、多くの商品が廃棄となる事態を招いてしまいました。自分の判断一つが原因で、上司が関係各所に頭を下げて回る姿を目の当たりにし、その重さを痛感しました。それは、私が学生気分を完全に捨て去り、メーカーの技術者としての自覚を持った瞬間でした。一つのミスが、多くの同僚の努力を無にし、会社の信用を損なう。その怖さを骨身に染みて理解してからは、石橋を叩いて渡るような慎重さと、確実な検証なしには前に進まない姿勢を徹底するようになりました。現在、その商品は無事スーパーの店頭に並んでいます。何気なく手に取られている光景を見るたびに、あのときの経験が、今も自分の原点として心に留まっています。 

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STORY 03

現場の声に応える即断即決、信頼はスピードから生まれる

設備管理のもう一つの重要なミッションは、現場のムダを見つけ、改善することです。作業動線や運搬の流れを丁寧に見直し、少しずつでもロスを減らす取り組みを続けています。その中で、私が最も大切にしているのが、実際にラインで働く作業者の方々の声を聞くことです。 
ある時、パートスタッフの方から「加熱殺菌装置の扉が動く際に不安を感じることがある」という相談を受けました。大型設備であるがゆえに、ちょっとした使いづらさや不安感が、作業への心理的な負担につながることもあります。そこで私は、相談を受けた翌日には、扉が意図せず動かないようガイド部品を溶接で製作し、設置しました。 
わずか1日での対応に、現場からは驚きと共に深い感謝の言葉をいただきました。かつて上司から教わった、要望への対応スピードが信頼に直結するという教えを実践できた事例です。現場の不安を取り除き、安全で快適な環境を作ることは、結果として生産性の向上につながります。些細な改善であっても、それを積み重ねることでしか、強固な生産体制は築けないと考えています。 

STORY 04

次世代が自律的に動ける、意思決定の迅速な組織へ

現在は、老朽化したコンベアを最新のコンパクトな機種に入れ替えるなど、生産ラインの効率化プロジェクトも進行しています。設備は日々進化しており、省スペース化や自動化の波は止まりません。私たちも常に新しい技術や資格に挑戦し続ける必要があります。 
長期的な視点での私の目標は、労働災害のない安全な職場を維持することに加え、若手社員がより活躍できる環境を整えることです。工場勤務は変化が少ないと思われがちですが、実際にはアイデア次第で改善できる余地が無限にあります。 
将来的には、例えば一定の予算内であれば若手社員が自身の判断で即座に改善を実行できるような、権限委譲の仕組みを作りたいと考えています。自ら考え、実行し、結果を出す経験こそが人を育てます。私自身が上司に背中を押してもらい、失敗を含めて多くの経験をさせてもらったように、次は私が、次世代の技術者たちが躍動できるフィールドを構築していきたいです。 

MESSAGE

メッセージ

工場勤務には閉鎖的なイメージがあるかもしれませんが、実際は非常に風通しが良く、人間関係もフラットです。困ったときにはすぐに手を差し伸べてくれる先輩や上司がいます。また、シフト制のため平日に長期休暇を取得して海外旅行へ行くなど、プライベートも充実しやすい環境です。食の安全を守る責任感と、自らの工夫で現場を変えていく面白さを、ぜひここで実感してください。 

TIME SCHEDULE

1日のスケジュール

  • 7:00

    出社・生産機械の稼働確認

    出社後、直ちに担当エリアの機械状態をチェックする。エンジンの始動確認と同様、その日の生産可否を判断する重要なルーティンであり、不良品発生防止のため抜け漏れなく実施する。 

  • 9:00

    業者対応・点検

    外部のメンテナンス業者やメーカー担当者との打ち合わせ、点検の立ち会いを行う。円滑な生産には協力会社との連携が不可欠であるため、密なコミュニケーションを意識する。 

  • 11:00

    昼食

  • 13:00

    改善業務・プロジェクト推進

    ライン巡回で見つけたムダの改善や、新規設備導入に向けた計画策定、見積もりの精査などを行う。現場からの相談があれば即座に対応し、安全対策などの処置を施す。 

  • 15:30

    引き継ぎ

    夜間稼働のシフト担当者に、機械の状態や注意事項を綿密に引き継ぐ。 

  • 15:45

    退社

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