OUR WORK

原料調達

変動の先を見据えて、

世界の市場と日本の食卓をつなぐ。

D.M

経済学部 経済学科 卒 原料部原料課 2022年入社

2022年に入社後、食肉事業部の業務管理課に配属され、グループ会社への配送手配や物流管理を担当。入社2年目に現在の原料部へ異動。当初は牛肉、魚肉のすり身やチーズの調達を担当し、その後、ハムやソーセージの主原料となる豚肉を中心とした食肉原料の仕入れへと領域を広げる。現在は、ハムやソーセージの製造に不可欠な原材料を世界中から調達し、国内工場への安定供給とコスト管理を行う業務に従事。

私が所属する原料部は、全国にある生産拠点に対し、ハムやソーセージの主原料となる食肉などを供給する役割を担っています。取り扱う原料の多くは海外からの輸入品であり、扱う規模が非常に大きく、わずかな条件差でも影響が大きい領域です。私のミッションは単に「肉を買う」ことではなく、為替の変動、現地の天候、家畜の感染症といった世界情勢を常にモニタリングし、数ヶ月先の価格変動を予測することにあります。 

昨今の世界的な価格高騰の中で、従来通りの手法を漫然と続けていてはコストが増大する一方です。予測に基づき、「このままでは目標コストが超過する」と判断した場合は、早期に生産部門へ情報を共有し、製造計画や調達方針を見直すための戦略的な判断材料を提供します。また、品質を維持しつつコストを抑えるために、産地の切り替えや、規格のわずかな見直しによって安価に仕入れられるルートを開拓することも重要な業務です。為替や相場というコントロールできない外部要因に対し、情報の鮮度と交渉力で対抗し、会社の利益と商品の安定供給を守り抜く。それがこの仕事の難しさであり、醍醐味でもあります。

STORY 01

世界の情勢を読み解き、最適解を導き出す調達戦略

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STORY 02

相場高騰の危機を救った、代替ブランドへの転換提案

新商品の開発プロジェクトにおいて、原料調達の担当として携わった際、忘れられない経験をしました。販売決定後、想定以上に現地の相場が高騰してしまったのです。「下がるまで待ちたい」という心理が働き、購入のタイミングを慎重に見計らっていたところ、逆に価格は上昇の一途をたどり、商品の欠品リスクが目前に迫る事態となりました。これは私の判断の遅れが招いた危機でした。 

この状況を立て直すため、私は既存の指定ブランドに固執せず、他部署を含めた関係者と条件をすり合わせたうえで、代替となり得る原料の選択肢を広げる提案を行いました。価格面では条件を満たす一方で、サイズが小さく、工場での加工作業に手間がかかるという課題があったため、製造側と工程面の影響を確認し、品質や作業性を含めて成立するかを検証する必要がありました。私は状況を正確に共有し、品質を担保しながら供給を切らさないための現実的な着地点を探るべく、開発・生産を含む関係者と協議を重ねました。さらに、上司と関係部署の管理職同士の連携も仰ぎながら、現場の理解と協力を得ることに奔走しました。結果として、工程面の工夫と現場の支援によって欠品を回避し、利益を確保できる形でプロジェクトを完遂することができました。この経験から、有事の際の迅速な判断と、部門を超えた連携の重要性を学びました。 

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STORY 03

サプライチェーンの再構築によるコスト削減の実現

入社2年目に、ギフト商品に使用する原料のコスト削減に取り組みました。当時は、原料調達から加工、納品までの工程が複数拠点にまたがり、物流も含めて複雑な流れになっていました。生産部門からの助言をきっかけに、工程と物流の全体像を改めて点検することにし、協力工場の加工現場、調達先、自社工場を実際に訪問して、作業内容や条件を一つひとつ確認しました。調査の結果、調達段階の規格(スペック)や納品形態を見直すことで、中間工程の負荷を下げつつ、より効率的な加工・納品フローへ変更できる可能性があることが分かりました。

検討を進める中では、当初こちらの意図した条件での納品が安定しない場面もありましたが、事前にサンプルを取り寄せて状態を確認し、課題を写真付きで共有したうえで、現地で関係者と認識をすり合わせながら改善策を協議しました。品質基準を満たすことを確認しつつ運用を整えた結果、加工費・物流費の削減につながり、会社にとって大きなメリットを生み出すことができました。若手のうちから「現地現物」で事実を捉え、生産管理の視点でサプライチェーン全体を見直し、関係者を巻き込みながら改善を形にできた経験は、現在の自信と成長の原点になっています。 

STORY 04

市場にない価値を発掘し、全国ヒット商品を生み出す

原料調達は、時に新商品の企画そのものを左右します。大手小売向けの商品として、希少部位を活用した焼肉商材の開発に携わったときのことです。開発部門から求められたのは、単なる牛肉ではなく、希少部位を、採算の合う価格で安定的に確保することでした。これは既存のルートにはない、全く新しい原料の開拓が必要となる難題でした。 
私は世界中のサプライヤー情報から最適な調達先を選定し、商品化に必要なスペックと数量を確保するスキームを構築しました。当初は限定的なエリアでの展開でしたが、市場での評判が良く、翌年には全国販売へと拡大されました。自分が世界から見つけ出し、調達した原料が商品となり、全国の店舗に並ぶ。そして、それを手に取る消費者の姿を目にする。調達の仕事は数字との戦いが多いですが、このように目に見える形で成果が実り、会社の売上に貢献できたときは、プロフェッショナルとして大きな喜びを感じる瞬間です。

MESSAGE

メッセージ

就職活動では、第一志望の企業や部署に入ることがゴールのように感じられるかもしれません。ただ、たとえ希望とは異なる配属であっても、与えられた場所にはその場所ならではの面白さがあります。私自身、当初は営業を志望していましたが、現在は調達の仕事にやりがいを見出しています。思い通りにいかない場面も少なくありませんが、目の前の業務に丁寧に向き合い続けることで、次の選択肢や役割が自然と見えてきます。焦らず、一つひとつ積み重ねていっていただければと思います。

TIME SCHEDULE

1日のスケジュール

  • 8:30

    出社

  • 9:00

    在庫管理

    社内および仕入元の状況を確認し、在庫量が適正かどうかのチェック。

  • 10:30

    原料検品

    生産部門・開発部門と合同で実施。届いた原料の規格や品質が適正か、現物を確認。 

  • 12:00

    昼食

  • 14:00

    商談・情報収集

    商社や仕入先と商談。日々変動する相場に対応するため、常にアンテナを張り情報を集める。 

  • 16:00

    会議資料作成

    今後の調達戦略を決定する会議に向け、相場予測や課題を深掘りした資料を作成。

  • 17:30

    退社

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