人材業界を知る

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「最近、人材業界に興味を持ちました」という方に向けて、業界についてお届けする『人材業界を知る』。第1回は、人材業界の基礎知識です。人材業界というと、一般的には“人材紹介”や“人材派遣”のイメージが強いですが、ほかにもさまざまな事業があります。そして「働く場所」として見てみると、同じ人材業界でも、それぞれ異なるやりがいが。「自分にはどんな会社がマッチするんだろう?」のささやかなヒントになれば嬉しいです。

そもそも人材業界って?

いま、日本の雇用のあり方は、時代の流れとともに刻々と変化しています。少子高齢化による労働人口の減少、ダイバーシティ、働き方改革、ジョブ型のひろがり、人生100年時代を前提とした職業人生……。そのようななか、人材業界の企業は「働く人」と「雇用する企業(組織)」にまつわる事業をおこなっています。

人材業界を大きく分類すると、以下の4つに分けられます。

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4つの領域のサービスをすべて手掛ける大手企業もあれば、いずれかに特化したビジネスを行っている企業もあります。

「働く場所」として見たとき、それぞれの特徴

それでは、この4つを「①売上がどうあがるか?(結果の出方)」と「②個人(求職者や働いている人々)との接点」というふたつの視点で見ていきます。

①売上がどうあがるか?(結果の出方)

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人材派遣、人材紹介、求人広告の売上は、短期(短い区切り)で明確にでます。求人広告であれば、「今月、何件達成しました!」というイメージです。一方、人事コンサルは中長期のプロジェクトが多いため、売上も中長期で立ちます。また、プロジェクトを進めている間に、さまざまな変更が発生するなどして、当初の予定と異なることもあります。

短い区切りで明確に結果が出るほうが燃えるタイプの人は、人材派遣、人材紹介、求人広告の会社に向いているかもしれません。一方、「長期的にお客さまに貢献し、関係性を築きたい」「チームで仕事をしたい」タイプの人は、人事コンサルの会社に向いているかもしれません。もちろん、同じ会社でも仕事により異なることもありますし、両方に興味があるという方もいるでしょう。

②個人(求職者や働いている人々)との接点
次に、個人(求職者や働いている人々)との接点は、以下となります。

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「個人の方に直接かかわり、支援したい」という場合は、たとえば人材紹介会社のキャリアコーディネーターの仕事が該当します。一方、人事コンサルの場合は、クライアント企業を通じて社員の方々のご支援をしますが、お客様(貢献する対象)は、企業=人事の方々となります。

このように、一口に人材業界といっても、仕事の仕方ややりがいはさまざま。人材業界という大きな括りで捉えるのではなく、「どんな働き方が自分にフィットしそうか?やりがいを持って働けそうか?」という点にも注目してみると、理解をより深められるかもしれません。

次回は、人材業界のなかのヒューマネージの仕事と立ち位置について詳しくご紹介します。お楽しみに!

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