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アーティストのブランディングを自分の経験の中に

インターンシップで与える機会


エイベックスでは、レーベルのリアルプロジェクトにメンバーとして参加できるインターンシップが実施されています。そのインターンの担当者となった入社一年目の門馬 理紗と、長年のキャリアから必要な人材の条件を考える河田 淳一郎。ふたりの言葉から紡がれる、エイベックスに適した人材像を探ります。

※内容は全て取材当時のものです

リアルなインターン活動はひとりの人生を動かすかもしれない

エイベックスのレーベル事業本部にて活躍する河田 淳一郎と門馬 理紗。
アーティストのブランド戦略の立案や制作を包括的に担当していることと、新卒入社でエイベックスにジョインしたことがふたりの共通点です。

河田「私は2002年入社後から現在までレーベル部門に所属しています。
4年間のプロモーター経験を経て、以降14年間制作を担当しています。『360度ビジネス』という戦略方針に基づき、多角的にアーティスト活動を捉えながらシナジーを生み出す制作に携わるのが私の仕事です」

門馬「私は2019年入社、まだ1年もたたない“ぺーぺー”です。現在はFAKYというアーティストのC&R(コンテンツ・アンド・レパートリー)を担っています。
FAKYのメンバー体制が変わってから、彼女らのブランディングや認知を増やすための施策を考えてきました。少しずつSNSのフォロワー数やメディアでの話題が増えつつあり、手応えを感じています」

ふたりは現在、インターンプロジェクトをそれぞれのチームで担当しています。
インターン生をアーティストごとに振り分け、チームごとに与えられる課題に対して施策を打ち出すエイベックスのインターン。その期間が大きな転機となることを、門馬は自身の経験から感じていました。

門馬「学生のころの私の夢は、イベント・プランナーでした。大好きなアーティストのライブで感銘を受けたことから、その感動体験をつくる仕事を目指していました。そんな私がエイベックス入社を決めたきっかけは、インターンでの経験です。
エンタテインメント業界は上下関係が大きく、意見が通りづらいと思い込んでいましたが、エイベックスには実行までのすべてをインターン生に任せてくれる環境がありました。結果がどうあれ、自分ごととして施策効果を見られたことが印象に残っています。
自分の価値観を変えてくれたインターンでの経験を、今度は自分が提供する側になりました。私が経験できたことを学生の皆さんに返したいという義務感と、機会をいただけたことの喜びを強く感じます」

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入社一年目で挑んだインターン生のマネジメントと成果

新人アーティストであるFAKYは、さまざまな意見を取り入れた柔軟な施策を打ちやすいため、門馬はその環境を最大限に活用し、インターン生が提案した施策をより多く実現し世の中にアウトプットできるようマネジメントしながらプロジェクトを進めていきました。

門馬「入社一年目でインターン生のマネジメントも担当することは、私にとって大きな挑戦です。普段の業務に加えてインターン生のフォローもすることの大変さを痛感しました」

門馬がインターン生に価値を提供することを考え抜いて真向から挑んだ熱意は、参加したインターン生たちに届きました。

門馬「インターン終了後のアンケートでは、『たくさん意見を聞いてくれた』、『やりたいことを実行できた』といったポジティブな言葉をたくさんいただきました。とてもうれしかったです。
インターン活動が週2日と限られている中で、とくには彼らに実行まで任せきれない局面もありました。そういった状況をやむを得ないものだと理解した上で、満足してもらえたのでしょう。
これは私にとって初めて社会人として関わるインターンでしたが、伝えたかったことをしっかり伝えられたのではないかと思っています」

門馬のこうした挑戦と成果は、彼女が従来のキャリアとは違ったスタートを切っていることにも起因しています。

河田「C&Rはアーティストの根幹であるブランディングに携わる仕事です。C&Rになるためには、営業や宣伝などバリューチェーンの川下寄りの仕事を経験してから、徐々にキャリア選択していくことのほうが昔は一般的でした。
しかし、エンタテインメント関連の市場やスタンダードが目まぐるしく変わる昨今、私たちも発想を転換しなければならないと考えています。その試みのひとつが、新卒入社の門馬にC&Rやインターン生のプロジェクトを任せるという選択でした」

年齢やキャリアを問わず挑戦の機会を得られるのは、インターンだけではありません。変わりゆく消費者や社会のニーズに対応するため、エイベックスでは日々試行錯誤が続いています。

優秀な人材にしかるべき挑戦を──シビアな環境で好きを仕事に

フレッシュなメンバーに多くを任せ、意見を求める文化は、優秀な人材に挑戦の機会を与える考えにもとづいた結果育まれたものです。

河田「若い世代には、社会人としての能力が優れた人が多いように感じます。仕事のスピードの速さや能力そのものが高い。私たちの世代は、何かに突出していると何かが欠けているという人ばかりでした。一方、今のすぐれた若者たちは、社会性を持ち合わせた上で、個性的な強みもあるんです。
門馬はまさにそういう人材ですね。たとえば、何気ない会話の中でのアイデアや、スケジュール調整のスピード感からセンスの良さを感じます。質問を聞いても、貪欲に知識を得ようとしている姿勢が伝わってきます。
インターンは、そういった次世代の子たちの優秀さをひしひしと感じる場です。能力の高さに驚くとともに、焦りも感じますよ」

門馬「私たちの世代は、負けず嫌いの人が多いかもしれません。どうせ新人だから何もできないだろうとは、絶対に思われたくない。好きなことを仕事にする以上、根底の強い意志は必要だと思います。
エイベックスの仕事は決して楽ではありません。この一年、私もそれを痛感してきました。それでもこの仕事が心から楽しいですし、行動が生まれてきます。頑張った分だけ感動を得られるのがこの仕事の魅力です。
インターンではこういった魅力とつらさをリアルに体験してもらい、就職後のギャップを埋められるような時間の提供をしたいです」

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熱意と根気を持って、エンタテインメント業界を刷新せよ

充実したインターンを提供できたと振り返る門馬は、エイベックスが新人に求める素質は熱意と根気であると考えました。

門馬「『根気よく熱意のある人求む!』という会社は正直あまり好きでないのですが、いざ働いてみると、やはり熱意のある人と一緒に働きたいと思います。
というのも、この業界は細部までこだわれる根気強さが成果に大きな影響をもたらすとこの一年で学んだからです。
今回インターンに参加していた学生さんは、全員そういった熱意を胸に秘めた方々でした。とても忍耐強く、どんなタスクにもこだわりを持って挑んでいました」

河田「門馬の言ったことに加えるならば、常識を突破できる人を求めています。
20年近く音楽業界に身を置いていますが、ビジネスモデルやトレンドはほとんど過去の形を残していません。目まぐるしい時代の変化に対応するためには、伝統や習慣にとらわれず、新たな意見を述べられる人が必要なんです」

根幹にある熱意から、常識を突破する意見を見出し、根気強く取り組める人。そんな人材を求め、エイベックスはこれからもインターンを通じた若者との協働を続けていきます。

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