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INTERVIEW働く社員

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自社製品で、全国のお客様を笑顔にする
開発・製造・営業~それぞれの想い~

YKベーキングカンパニーでは、常に開発・製造・営業の各部門が密に連携を図りながら、より良いパン作りを目指しています。今回は、開発・製造・営業の各部門を統括する3名の社員に、部門同士の連携や製品づくりにかける思いを語ってもらいました!

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生産本部 製品開発部 部長
山路 忠義さん
教育学部教育協働学科
教育イノベーション専攻卒

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東淀工場 生産管理課 課長
宮川 規明さん
理工学研究科
化学生命工学専攻修了

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営業本部 営業企画管理部 課長 兼
東淀工場 営業管理課 課長

東條 光希さん
経済学部経済学科卒

開発・製造・営業
YKベーキングカンパニーの製品づくりを担うキーパーソン

――まずは皆さんの担当業務について教えてください。

山路(開発) YKベーキングカンパニーは関西の本社工場と海老名工場にある製品開発課でナショナルブランド製品を、東京工場のCVS開発課でコンビニエンスストア向け製品を開発しています。私はこれら製品開発部門を統括する立場におり、新製品の開発を中心に、製造品質の安定化に関わる業務、従業員の製パン技術向上に向けた取り組みなどを進めています。

宮川(製造) 私は製造に関わる業務のうち、「生産管理」を担当しています。生産管理とは、製造工程を管理して製造品質や製造効率を高めていくこと。製造原価など数字を管理する業務や新製品開発の進捗管理、設備改善や労働衛生管理、さらには生産時のロス改善など、その業務は多岐にわたります。

東條(営業) 私は本社営業本部営業企画管理部と東淀工場営業管理課の課長を兼務しています。本社の営業企画管理部では売上目標の設定や戦略の立案など会社全体の数字に紐づく仕事が主で、東淀工場の営業管理課では各営業担当の育成管理や数値管理を担っています。また、YKベーキングカンパニーでは本社営業担当が担当部門を受け持ち、開発から製造、流通に至るまで全工程に携わります。私は蒸しパン・洋菓子部門責任者として、開発や製造などの各部門と連携を図りながら、営業の立場から数値管理などを行っています。

――開発・製造・営業それぞれの立場から、製品づくりに携わっているのですね。
各部門の連携について、詳しく教えてもらえますか?

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山路(開発) 製品づくりは「開発→製造→販売」の流れで進めていくため、担当している業務だけを考えるのではなく、各工程の流れを見極めながら製品づくりを進めていくことが大切です。たとえば製品開発の場合、単に美味しい製品を作ればいいわけではありません。そこで、ふだんから製造部門や営業部門と連携を図り、当社の工場の特性を生かした製品づくりをしたり、お客様が手に取りたくなるような製品づくりを行ったりしています。

宮川(製造) 私たち製造部門の使命は、開発が設計した規格通りに安定的に製品を作る体制を整えることにあります。そのため、開発との連携は日常茶飯事ですね。山路部長が話してくれたように、開発段階で「製造ラインでこういうことはできますか」と問合せをもらうことがよくありますし、実際に製品化が決まった後も、開発担当と協力しながら量産化を進めていきます。

――営業部門との連携についてはいかがですか?

宮川(製造) パンは毎日店舗にお届けする「日配品」で、「製造から流通までの時間が短い」という特徴があります。しかも、注文数の予測をするのが非常に難しい。そのため、営業とも密にやりとりをしながら数量や生産時間の見極め、お取引先の元に製品を時間どおりお届けできるようにしています。

東條(営業) 営業はお客様に一番近い立場にいます。だからこそ、お取引先やお客様のニーズを開発や製造部門に伝えることが大事だと感じています。また、蒸しパン・洋菓子部門責任者として製品づくりの全工程に携わるため、開発や製造部門の「想い」をしっかりと理解し、受け止めることも大切にしています。それぞれの想いやこだわり、時には苦悩も受け止めて共有する「ハブ」のような役割を果たしながら、パン市場において最も価値の高い製品を作り出すことを目指しています。

部門を超えた絆
時には仕事以外の交流も。互いを尊敬し、交流を深める間柄

――これまでの関わりで、特に印象に残っている思い出がありましたら教えてください。

東條(営業) 私は2人の中で一番経験が浅いこともあり、開発の山路部長と製造の宮川課長には何度もお世話になってきました。入社したばかりの頃、社内報の表紙を山路部長が食パンの「もちふわ」を担当した開発者として飾っているのを見た時は、「すごい人だな。雲の上のような存在だな」と思ったものです。

山路(開発) そんなふうに思っていたの?

東條(営業) 雲の上の存在だと思っていた山路部長と、今では腹を割って話せるようになりました。偉ぶったところが一切なくて、開発メンバーはもちろん、私たち営業に対してもやさしくアドバイスをしてくれます。今では一緒に食べ放題に行く仲です。

――仕事だけでなく、プライベートでも仲良くしているのですね。

東條(営業) 一方、宮川さんは「しゃべりかけにくいオーラ」を放っている感じがして、実はとっつきにくさを感じていました。でも、私が工場から本社に異動してから、宮川さんの良さが理解できるようになりました。

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宮川(製造) 私の良さって?

東條(営業) 仕事でご一緒したら、誰よりも一生懸命に対応してくれて、営業の立場も理解したうえで生産体制を調整してくれていることに気づいたんです。それに、急な依頼をしても笑顔で対応してくれる。第一印象が180度変わりましたね。

宮川(製造) 私は人見知りだから、誤解されてしまったのかもしれない。東條君は昔から社内で「すごく優秀な営業がいる」と名前がとどろいていましたよね。実際に会ってみると、自分の意見をしっかり持っていて、イメージしていた以上に優秀でした。

――山路部長とはどのような思い出がありますか?

宮川(製造) 山路部長は従業員向けに製パン技術の研修を行っていた時期があって、その頃から「わからないことがあったら、山路部長に聞けば間違いない」と社内で言われていました。私も困ったら山路部長にすぐに相談してきたし、どんなに難しい課題でも必ず最善のアドバイスをくれます。私にとって山路部長は、製パン界の神様のような存在ですね。

――皆さんが製品づくりを通じて感じる「やりがい」についても教えてください。

山路(開発) やっぱり、自分が開発した製品が売れた時が一番うれしいですよね。ある製品は、量産化した直後に製造トラブルが起きてしまい、対応に苦労しました。でも、日にちが経つに連れて製品がどんどん売れていきました。営業から「この製品、どのお客様も導入してくれるんですよ」と言われた時は、思わずドヤ顔してしまいました。

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宮川(製造) 私たち製造部門にとっては、美味しく品質がよい製品が良い製品ですが、営業にとっては売れるだけではだめで、適正な利益を出せた製品が良い製品になる。それぞれ違う立場から「製品に求めていること」があるからこそ、開発・製造・営業の各部門と話し合いを重ねて、全員が心から納得できる製品を生み出せた時にやりがいを感じますね。

東條(営業) たとえ山路部長がすごい製品を開発しても、そして宮川さんがどんなに完璧な製造ラインを整備しても、私たち営業がお客様に製品を売って、店頭に製品を並べなければお客様の食卓には届きません。生産管理が難しいパン製品を扱っている姿を日頃から見ているからこそ、営業の各担当が売上目標を達成できた時には、「自社の製品をお客様の食卓に届けることができた。仲間たちの苦労が報われた」という気持ちになります。

未来に届け、私たちの想い
果敢にチャレンジを続け、価値ある製品をお客様に届けよう

――「今後の目標」について、開発・製造・営業それぞれの立場からお聞かせください。

山路(開発) 当社は2023年に山崎製パングループの一員になり、「YKベーキングカンパニー」として再スタートを切りました。そのため、これまで築いてきた歴史と伝統がある一方、新たな環境でチャレンジができます。この強みを生かして、独自色の強いロングセラー製品を次々と送り出していきたいですね。お客様はもちろん、社内でも認めてもらえるような看板製品を作り出せたら本望です。

宮川(製造) 山路部長が話してくれたように、当社は再スタートを切って間もないため、新しい仕組みや取り組みを構築したり、チャレンジしたりできる機会が豊富にあります。同時に、パンは製品の入れ替えが激しく、各社がしのぎを削って製品開発に取り組む厳しい業界でもあります。だからこそ、製品の価値だけでなく、社名やブランド名で製品を買ってもらえるような会社にしていきたいですね。「YKベーキングカンパニーのパンなら、間違いなくおいしい」とお客様に思っていただけるよう、製造担当として製品の品質を高め、価値のある製品を生産できるような体制づくりに注力していくつもりです。

東條(営業) 私もお取引先やその先にいるお客様に「YKベーキングカンパニーは製品が良い」と思っていただける会社にしていきたいですね。社名を変更して新たなスタートを切ったため、まだ当社の認知度は高いとは言えません。しかしそれは、「会社のイメージをイチから印象付けるチャンス」とも言えます。だからこそ、これからも開発・製造・営業がしっかりと連携して、これまで以上に魅力ある製品を送り出していきたいですね。

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――これから入社する学生の皆さんにメッセージをお願いします。

宮川(製造) パンはイーストという生きた酵母を扱うため、「同じ品質の製品を作ることが非常に難しい」という特性があります。温度や湿度など、環境のわずかな違いで出来上がりが異なってしまうからです。そのため、私たち生産管理は、常に改善を繰り返していきます。だから当社を志望する皆さんには、課題解決を諦めず、最後まで果敢に挑戦していく姿勢をもっていてほしいですね。そして入社した暁には、周囲と協調し、いろいろな立場の人の意見を吸収しながら、自分の意見を持てる社員に成長してもらえたらと願っています。

東條(営業) 私が就職活動をしていた頃は「業界トップの会社で働きたい」という漠然とした思いだけがありましたが、営業担当として長く勤めるうちに、違った考えを抱くようになりました。それは、「伸び代がある会社でトップを目指すことの楽しさ」です。すでに大きな売上がある会社に勤務し、「守り」の姿勢で仕事に取り組むよりも、業界トップに躍り出るために「攻め」の姿勢で営業するほうがはるかに楽しいと感じています。これから入社する皆さんにも、「攻め」の営業で売上を最大化させていくだいご味を感じてもらえたら嬉しいです。

山路(開発) 私たちはパンのメーカーです。言うなれば、自社で開発したパンをお客様に売ることが仕事になります。だからこそ、食べ物に興味がある人、食べることが好きな人に入社していただけたらと願っています。そして、私たちは「誰かの笑顔」を見るためにパンを作っています。自社の製品を通じて誰かを笑顔にできまる力を、YKベーキングカンパニーは持っています。失敗を恐れることはありません。当社には、新しいことに果敢にチャレンジし、失敗を糧にしてその先に進むことができる「風土」があります。これから入社する皆さんのチャレンジに、大いに期待しています。

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