文系出身者の多さと、取引先業界の幅広さが入社の決め手

大学時代には法学部で学んでいましたが、就職活動時には「ITに関わり、モノづくりにかかわる仕事がしたい」と考え、SIerを中心にIT業界を幅広く見ていました。中学から大学までプログラミングに触れる機会がありましたし、大学時代に所属したサークルでも会計や事務を効率化するためにプログラムをつくった経験があり、システム開発にはもともと興味があったのです。当社を選んだ理由は、キヤノングループの仕事だけでなく、製造、金融、文教、医療など幅広い業界と取引があり、キャリアの選択肢が広いと感じたこと。さらに面接で文系出身者でも理系出身者と変わらず活躍する場が多いと聞いたことも入社の決め手になりました。当初は「文系の自分には営業が向いているのではないか」と感じていましたが、やはり目標を叶えるためにシステムエンジニアを志望。希望通り、幅広い分野の技術に触れ、多様な業界の顧客と接する機会があるクラウドサービス推進部に配属されることになりました。

クラウドサービスの構築と同時に、医療ITクラウドコンサルティングにも挑戦

私の所属しているチームでは、さまざまな業界の企業を対象に、業務システムやサービスシステムの土台となるITインフラを、AWSなどのクラウドサービスを駆使して提供しています。入社後に私が主に担当してきたのは、サービスのインフラ設計・構築・保守業務。お客様からの要望に応じて設計を行い、サーバ構築や保守を実施します。2年目の終わりごろには異機種のルーター同士を使って拠点ネットワークとクラウドネットワークを接続するという、世の中に情報が少ないという意味で難易度の高い業務にも挑戦。他部署の先輩を含むいろんな方々から力を借りて成功に導くことができ、ITのプロとして成長を実感できました。現在はこの業務に加え、「医療ITクラウドコンサルティング業務」に携わっています。医療業界のクラウドシステムでは機密性の高い患者様のデータを取り扱うため、法的に定められたガイドラインを遵守する必要がありますが、医療機器メーカー等のソフトウェア会社の多くには、各種ガイドラインに精通した人材がいません。そこで当社が医療機器メーカー等に対し、ガイドラインに即したシステムかどうかを精査し、助言をするコンサルティングを提供しているのです。法学部で培った条文読解力とクラウドの知識を発揮してお客様の役に立てる、とてもやりがいのある仕事だと感じています。

穏やかで親切な上司・先輩のおかげで、ここまで成長できた

入社してすぐにリモート勤務がメインになったことは予想外でしたが、毎日の朝会・夕会でチームメンバーとは必ず顔を合わせますし、困ったことがあればいつでも相談できるので、コミュニケーション不足を感じたことはありません。また、当社は年次が離れた課長や部長にも「さん」づけで話しかけられるようなフランクな雰囲気で、穏やかな人がとても多い会社です。1年目のころは大きなミスをすることもあったのですが、感情的に怒られるようなことはありません。「じゃあこれからどうすればいいか、一緒に考えよう」と冷静にアドバイスし、協力してくれる親切な方ばかりです。文系の私がシステムエンジニアとしてここまで成長できたのは、この環境のおかげだと思います。今後の目標は、「法令・ガイドライン」と「クラウド技術」の両面で専門性を高め、有識者として社内外で頼られるような存在になること。この二つの知識を兼ね備えた人は当社内にも少なく、最近ではお客様や社内の方から「あなたのおかげで助かりました」と喜んでいただけることも増えてきました。これからも法学部出身という特性を活かし、クラウド業界に貢献できればと考えています。