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コンカレントエンジニアリングってなに?

みなさん、こんにちは!
3回目となるこちらのコラム、今回はHIOKIがどのようにして製品を作っているのかお話ししたいと思います。

当社は1935年に東京都内で創業、戦火による長野県坂城町への移転を経て、1990年には事業拡大に伴い上田市に再移転しました。以前は社員のほとんどが県内出身者でしたが、直近10年ほどは県外出身者が4割にまで増えています。
当社の特徴として、世界各地に駐在している営業部門等を除き、全社員の8割が本社工場に勤務していることがあげられます。ひとと機能を本社に集中させることで、部署間の密なコミュニケーションや迅速な判断を可能にしています。

当社の製品開発では、コンカレントエンジニアリングと呼ばれる手法を採用しています。コンカレントとは「同時に発生する」という意味で、複数のプロセスを同時並行で進めることで製品開発にかかる期間やコストの短縮・削減を図る手法のことをいいます。
以前は、技術部門が企画をし、製造部門がそれに基づき製造、営業部門が販売するという方法を採っていましたが、「お客様のニーズが製品に反映されにくい」、「営業部門の製品に関する知識が不足している」といった問題が発生していました。
そこで、コンカレントエンジニアリング・チームを編成、製品の企画段階からすべての部署が関わる部門横断的な体制を構築しました。開発におけるステップごとに、経営陣も含めたすべての部署が参加する定期ミーティングを行い、社内全体での進捗把握や方針共有を図ることで、スムーズな開発・生産を実現しています。

技術面では、少数精鋭での製品開発が特徴としてあげられます。小規模な製品だと3名、大きなものでも20名ほどの技術者で開発しているため、技術者一人ひとりの貢献度が高く、「自分が携わった製品が人の役に立っている」というやりがいを感じることができるのも当社の強みです。

いかがだったでしょうか。当社は決して大きな会社ではありませんし、電気計測器も一般に広く知られているものではありません。しかし、だからこそできることがあり、それがかえってHIOKIらしい製品づくりを可能にしているのだと思います。

それでは、次回の ヒオキノキ もお楽しみに!