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業務を通じて、
多くの学びを得られる

シオノギファーマ エンジニアリング技術部
2014年入社 機械工学 専攻

Q1.あなたの現在の業務内容を教えてください


設備設計部門の製剤包装グループに所属し、その中でも、注射製剤設備の設計業務を担当しています。注射製剤(無菌製剤)においては、製品の無菌性(微生物が存在しない状態)を高度に保証する必要があり、錠剤などの他の医薬品製造に比べると法的な要求が多くなります。

現在は、約20年前の建物の一部を改造して新たな製造ラインを構築する案件を担当していますが、当時と今では法的規制も大きく違っています。「無菌性を担保するためには何をどうすべきか」を論理立てて考えながら設備設計を進めています。

Q2.職場の雰囲気は?


若手からベテランまで、良い意味で垣根が無く、コミュニケーションが図りやすい雰囲気があります。冗談を言い合える仲でありながら、ダメなことにはダメと言えるメリハリがあります。中堅~ベテランの先輩方は、過去に多数の建物・設備構築を経験されて豊富な知識をお持ちであり、困った時にはいつでも相談に乗って頂けます。また、若手であってもすぐに実務を担当することができ、配属後の非常に早い段階からOJTにより業務を学んでいくことができます。

Q3.ヤリガイは?


大きく2つあります。1つは、自分が考えたことが形になることです。設計業務は順調にいくことは少なく、多くの場合であらゆる課題に直面します。あらゆる検討を行いながらそれらの課題を乗り越えた先に、できあがった建物・動いている設備を見ると、頑張った甲斐があったと実感できます。

もう1つは、一人が広い範囲で業務を担当できることです。私は機械工学専攻卒ですが、入社後は建築・電気・化学、さらには各種法律(建築基準法、消防法、労働安全衛生法など)の知識も身に付ける必要がありました。当然苦労することも多いですが、業務を通じて多くの学びを得られるのは良いことだと感じています。

Q4.あなたが今後チャレンジしてみたいことは?


包装設備・ITの業務を担当し知識を拡大することです。部署内には大きく5種類(原薬、固形製剤、注射製剤、包装、IT)の分担がありますが、うち3種類は担当することができました。部署内でも複数分野を担当した人材は少なく、上記全てを経験した人はほとんどいない状況です。

また、今後は労働人口減少・IT活用が当たり前の時代となるため、少人数で業務を行なっていくためには、個人の能力向上・ITスキルが必須となります。設備とITを融合すれば、あらゆる可能性を秘めた製造施設が構築できるかもしれません。そのために、担当したことがない新しい分野の業務にも積極的に携わり、一層成長していきたいと考えています。

Q5.就職活動されている方へのメッセージを!


工学系の皆様にとっては、製薬会社はあまり馴染みがなく、「どんな業務をしているのか」「入社したとして活躍する場があるのか」がイメージしづらいかと思います。私が学生の時もそうでした。しかし、製薬会社でエンジニアリング部隊を持つ企業は少なく、業界でも貴重な存在となっており、活躍の場は多岐に渡ります。

就職活動中の皆様には、是非、分野だけで漠然と企業を探すのではなく、実際の仕事内容・そのやりがいなども考慮した上で様々な企業を調べ、ご自身に最も合う企業を見つけて頂ければと思います。