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スペシャリストが多くいる環境で業務ができることは

非常に勉強になるだけでなく、

日々自身の向上心が鼓舞されます。

2019年入社 薬学部卒

Q1.あなたの現在の業務内容を教えてください

臨床薬理部門の最も重要な業務は、“最新”の薬物動態学 (PK) や薬力学 (PD)、速度論などを駆使した、有効かつ安全な用法・用量の設定です。最近の私の業務は、非臨床試験データを用いたモデリング&シミュレーションによりヒトのPK/PDを予測し、臨床試験における最適な用法・用量を検討することです。他にも薬のPKに影響を与える因子(食事条件や薬物相互作用など)を明らかにする臨床試験の計画や、臨床試験データの薬物動態解析、小児・新生児を対象とした臨床試験デザインの検討を行っています。また、“最新”の学問を身に着けたPK/PDの専門家として医薬品開発及び育薬に貢献していくためには、「開発者」であるだけでなく「研究者」であることが非常に大事であると思っています。当部門は研究活動も活発的であり、私自身も2年目に2つの学会で発表させていただくなど、業務と並行して研究にも精力的に取り組んでいます。

Q2.社内の雰囲気は?

知的好奇心にあふれ、活気ある雰囲気だと思います。部門内の勉強会では業務関連だけでなく、各々の研究進捗や新しく習得した解析手法などを積極的に共有し、部門全体で知識の向上を図っていこうという雰囲気を強く感じます。また、臨床薬理という専門領域の中でも各種理論や解析手法、ソフトウェアなどのスペシャリストが多くいる環境で業務ができることは非常に勉強になるだけでなく、日々自身の向上心が鼓舞されます。

Q3.ヤリガイは?

薬のプロファイルを見極め、より良い開発戦略の立案に貢献できた時にヤリガイを感じます。薬の体内動態特性やPKへの影響因子など、その薬の個性を見出し、更には得られた結果を基に次の臨床試験のデザインや最適な用法・用量の提案をすることは、大きな責任が伴う仕事ではありますが、その分とても面白さを感じます。また、業務や研究を通して自身の成長を感じることができるのもヤリガイのひとつです。薬のプロファイルを見極めるには専門的かつ幅広い知識が必要となりますが、身に着けた知識や解析技術をフル活用し、時には部門内外を巻き込み、目の前の課題に立ち向かっていきます。その度に新たな知識や解析技能が蓄積されていくことにヤリガイを感じますし、そこで習得したものを自分の引き出しの一つとして別の機会で活かせた時に自身の成長を感じます。また、このヤリガイがさらなる好奇心やモチベーションにもつながっています。

Q4.今後チャレンジしたいことは??

医療の進歩や社会情勢などにより医療ニーズは絶えず変化していきます。そのような状況の中でより良いものを患者さんに提供するために私がチャレンジしたいことは、開発化合物だけでなく市販後医薬品の価値最大化です。開発段階では、患者さんの背景はある程度限られたものになりますが、市販後は様々な背景を持つ患者さんに使用されることになります。それら全てのデータを基に、臨床薬理の専門性を活かして医薬品のさらなるポテンシャルを引き出せるような個別化投与設計手法を考案し、一人でも多くの患者さんの健康に貢献していきたいです。

Q5.就職活動されている方へメッセージを!

臨床薬理職の仕事をイメージしにくい方や、難しそうと思われている方も多いと思います。私自身もそうでしたが、充実した研修制度や周囲の方々からの手厚いサポートを通して、この分野の奥深さに魅了されました。大学で薬物動態や薬学を専攻していなかった方も活躍しており、それにより部門全体の知識の幅も広がっています。臨床薬理職の仕事に興味を持たれた方や、患者さんの健康のために自分の力を最大限発揮したいという方、ぜひ一緒に仕事をして、ともに成長していけたらと思います。皆さんとお会いできる日を楽しみにしております。