わたしの成長エピソード

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研究所
未来価値創造センター


2011年入社

科学的にアプローチする。
それこそが、答えを導く唯一の道。

■仕事を通じて、最も悔しかった経験は?

冷菓担当時代に、チョコレート技術を活用した新製品の開発に先輩と二人三脚で取り組んでいました。この製品は、私を含む研究所チームのアイデアを具現化したものだったので、 製品化への想いは強かったものの、工場での製造実績もなく、納期も短い難易度の高い製品でした。それでも、研究所で検討を重ねて現場試作に臨みましたが、「いける!」と思ったところで製造面に課題が見つかり、「これでは本製造ができない」という状況になってしまいました。

■その経験をどう乗り越えたのか?

生産技術担当の方には設備の改造をお願いし、研究所では配合や混合条件の見直しを行いました。残された時間は短かったものの、むやみに試作を重ねるのではなく、実験系を組んで課題を一つ一つ検討していきました。しかし連続製造するにあたっての課題がどうしても解決できず、「あと一押しなんだけど…」という所で夜遅くまで検討が続くこともありました。最後の最後で「これはいける!」という対策を見出した時は、先輩とガッツポーズをするくらい嬉しかったのをよく覚えています。その後の現場試作は、その対策が功を奏して無事成功、商品発売にこぎつけることができました。

■この経験から学んだこと

製品アイデアを具現化するためには、科学的に物性や現象を捉えてアプローチすることと、物性に合わせて設備をどう活用するかの両面が必要だと感じました。工場での製造は、研究所での試作とはスケールも設備も異なります。それでも、その違いを認識した上で、細かに実験系を組んで検討すれば、必ずスケールアップに活きてくることを実感しました。また、冷菓にとっては他分野であるチョコレートの知見や設備に詳しい先輩や上司のアイデア、製品物性に適した設備の活用があったからこそ製品化できたのだと思います。
現在私はチョコレート担当ですが、配合面だけでなく設備面からもアプローチできるよう取り組んでいます。そして今後もこの製品のように、森永製菓だからこそできる様々な分野の知見を活かした製品を開発したいと思います。

※所属部署・業務内容は取材当時のものです。

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