CROSS TALK


障がいを持ちながらKCMKで活躍する
2人の社員にインタビュー!

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PROFILE

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中鹿 友晴

近畿拠点
アカウント担当(営業職)

左上下肢機能障がい
研修期間を経て近畿圏チェーンのアカウント担当として
化粧品、衛生用品、生理用品を担当。

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伊藤 愛(仮名)

営業部門 バックアップ職

聴覚障がい
入社後3年間、人事担当として働く。
2022年から営業部門に異動となり、
全国チェーンの地方エリア店舗に向けた戦略立案を担当。

KCMKとの出会いと入社のきっかけ

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「お二人はどうやってKCMKのことを知りましたか?」

中鹿:僕は、人材紹介会社を通じてKCMKのことを知りました。
人とのコミュニケーションを取るのが好きなので営業職を志望しており、営業職を採用している企業を探していました。
そんな中、人材紹介会社から営業職を募集しているKCMKを紹介してもらいました。

伊藤:私は地元で働きたいと思っていましたが、地方だとどうしても障がい者を採用している企業が少なく、大学の就職支援課に行ってもあまり募集情報がありませんでした。KCMKを知ったのは、障がい者向け就活ナビサイトで知った、KCMKの会社説明会に参加したのがきっかけです。

「KCMKへの入社の決め手はなんですか?」

中鹿:障がいがあると難しいと思われがちな営業職として採用していただけたことが、何よりも嬉しかったからです。
また、入社当時はKCMKで営業職として働く障がい者がまだまだ少ないと聞いていたので、自分が道を切り拓けると思い、ワクワクしました。

伊藤:会社説明会に参加して、KCMKは障がいの有無にかかわらず、多くの社員が連携、協力して働く、とても魅力的な会社だという印象を受けました。
聴覚障がいのある自分ならではの視点を生かして働けるのではないかと思い、KCMKへの入社を決めました!

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今の業務内容と仕事のやりがい

「今はどんな仕事をしていますか?」

中鹿:僕は大阪オフィスで、近畿圏に店舗を展開しているチェーンのアカウント担当をしています。(参照:仕事紹介 (kao.co.jp)

お取引先様への提案や棚割を通じて、担当チェーンの売上、利益への貢献、花王商品のシェア拡大をめざしています。

伊藤:私はアカウント担当のバックアップ業務をしており、担当チェーンの地方エリア店舗に向けた提案内容を考案しています。
世の中のトレンド、購買傾向、店舗ごとの売上などのデータを分析し、売上拡大のための仮説を立て、実践につなげていくプロセスを担っています。

「どのようなときにやりがいを感じますか?」

中鹿:自ら考えた施策提案が採用され、実際に先方の売上に貢献できたときです。
たとえば、先方のターゲット層や売上傾向にマッチする花王商品の歯磨剤があったので、売り場に置かせていただけないかと提案しました。すると「テスト店舗を設定してやってみよう」と言ってくださって、売り場づくりを頑張ったところ、売上をしっかり伸ばすことに成功しました。今では多くの店舗に展開していただき、主力商品のひとつになっています。
大きな成功体験ではないかもしれませんが、本当にうれしくてこの仕事がおもしろいと改めて思いました。先方の状況を分析し、花王商品でいかに売上に貢献するかを考えることが、アカウント担当の使命なのだなと改めて感じました。

伊藤:売上アップにつながる企画を考えているときにやりがいを感じます。
戦略立案担当になる前は、多種多様なチェーンの売上データ分析を担当していました。その経験を活かして、担当チェーンの売上アップを実現するにはどんな施策がいいか、データを見ながら熟考し、企画を考えたり、POPを作ったりしています。
アカウント担当は商談や棚割などに忙しく、データと向き合いながらゆっくり考える時間を確保するのが難しいので、サポートができればと思い、活動しています。

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工夫していること/活躍するためのマインド

「障がいが理由で壁にぶつかったときは、どのように乗り越えていますか?」

中鹿:周りの人達のあたたかさに助けられています。
僕は左手が動きづらく、手先を使う細かい作業が苦手なのですが、店舗の改装応援など、細かい作業が発生することがあります。そんなとき、周りの人達がさりげなく代わってくださいます。優しさに甘えすぎないよう、自分にできることは率先して取り組むように意識しています。
また、速くタイピングすることが難しいので、デスクワークのスピードが他の方より遅くなってしまうことがあります。なので、資料提出の締切を過ぎることがないように、1時間ごとに予定を立てて作業時間を確保するなど、予定の管理を徹底しています。それから、スマホなら片手で入力ができるので、長文入力が必要なときはスマホで入力したものをパソコンにコピー&ペーストするという工夫もしています。

伊藤:私は聴覚障がいがあるので、コミュニケーション面で悩むことが多いです。
特に、聴覚障がい者と関わったことのない方は、私とどのようにコミュニケーションを取ればいいのかわからないと思ったので、自分が他の社員と会話をしている様子を社員に見てもらうよう心がけました。すると、周りの方が「伊藤さんとはこうやってコミュニケーションを取ればいいんだ」とわかってくださり、今では多くの方が積極的に話しかけてくれるようになりました。
私も最初は人見知りをしてしまい、自分から積極的に話しかけることができませんでした。でも、ある同僚に「ずっと伊藤さんと話してみたかった」と言われたことがきっかけで、みんな私に興味をもってくれるんだと自信がつき、自分から話しかけられるようになりました。
今では、コミュニケーションに悩むことなく楽しく働けています。

「障がいを持ちながら活躍するために大切にしているマインドはありますか?」

中鹿:「できない」と決めつけないようにしています。まずはやってみることです。できなくても、いずれはできるようになるかもしれないので、何か方法はないか考えるようにしています。
意外とできることは多いものです。また、自分の障がいをポジティブに受け入れ、活かし、会社に還元したいと考えています。
たとえば、先輩アカウント担当として障がい者向け採用イベントに協力し、「障がいがあっても営業ができるんだ!」と学生の皆さんを勇気づけることができたら嬉しいです。

伊藤:聴者に囲まれて生活する中で、聞こえなくて困ることは日常茶飯事です。そんな中で、コミュニケーションという壁を壊すのもまたコミュニケーションだと、これまでの経験から感じます。
はじめはお互いに少しずつ歩み寄るコミュニケーションになると思いますが、自分から相手に興味をもって話しかけたり、コミュニケーションを取ることを心がけて、相手との信頼関係を築くようにしています。

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仕事面で大切にしていること、今後の目標

「仕事において大切にしていることや考え方を教えてください」

中鹿:意識していることが二つあり、一つが責任を負っているという意識です。自分が花王の看板を背負っているんだという自覚を持ち、先方と向き合うように心がけています。
二つめが、自分の考えを盛り込んだ提案、改善をすることです。前年の施策を踏襲することもできますが、自分なりに考え、自分なりのやり方を模索できるよう努めています。

伊藤:とりあえず、「なんでもやってみよう」と思う気持ちを持つことです。
自分もですが、障がいや性格、個性によって、できることの制限をかけてしまうことがある気がします。いろいろなことに挑戦することで、「ここまでのサポートがあればこの先は自分でできるな」「障がいの有無ではなく、性格面でこの業務は私に向いているかもしれない」と、新しい発見が生まれます。自分の未知の領域を知り、ポテンシャルを広げていくことがやりがいや成長につながります。
また、障がい面で周囲の方々に配慮をお願いする機会が多くありますが、よりよい方法で進められるように、自分からいくつか方法を提案するようにしています。

「お二人の今後の目標を教えて下さい」

中鹿:まだまだ新人なので、まずはアカウント担当としていろいろなチェーンやカテゴリーの経験を積みたいです。そして、ゆくゆくはマネジメントも経験できたらいいなと思っています。「障がい者かどうかなんて関係ない」と社内外に見せられる存在になりたいです。

伊藤:最初は営業系の仕事なんて自分にできるのかと不安でしたが、周囲の勧めもあり、思いきってチャレンジしたことで、そのおもしろさを知ることができました。自分の中の幅が広がったように思います。
現在は、将来の「選択肢を増やす」ために、営業のノウハウについて深く理解することを目標にしています。たとえば、営業部門内で、他の職種や業務にもチャレンジし、マーケティングを究め、自分の可能性を広げることで、さらなるチャレンジができるようなキャリアを積んでいきたいです。

皆さんへメッセージ

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中鹿 友晴

 自分の中で譲れない軸を何にするか、自分の好きなことは何か、やりたいことは何かを明確にすることが大事だと思います。就職することがゴールではありません。自分が生きたい人生をその会社で実現できるかどうかを見極めることが大切です。

KCMKは自分のやりたいことに挑戦できる会社です。もちろん、やりたいことがすべてうまくいくわけではありませんが、KCMKには挑戦を歓迎する社風があり、頭ごなしに否定する人はいません。あなた自身の経験と努力次第で無限に挑戦ができるので、ぜひ一緒にチャレンジしましょう。

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伊藤 愛(仮名)

KCMKは障がいのある社員の活動を前向きに応援してくれる会社だと思っています。
私自身も、KCMKでさまざまな出会いがあったことで、目の前に広がることに前向きに取り組むことができるようになりました。
新たな挑戦で自分の可能性を広げてみたいと思っている方は、ぜひKCMKへ応募してみてはいかがでしょうか。