interview
想いをカタチにする私の挑戦
― 営業職で切り拓く、新しい可能性 ―
2021年入社
アカウント担当(営業職)
障がい内容:左上下肢機能障がい
中鹿 友晴
01
「営業職に挑戦したい」
その想いを受け止めてくれた場所
人と関わることが好きで、「誰かの役に立てる仕事がしたい」という思いから、就職活動では最初から営業職を志望していました。
そんな中、人材紹介会社を通じてKCMKを知り、営業職の募集があると聞いて興味を持ちました。
正直、障がいのある自分が営業職に就ける機会は限られているのでは…という不安もありました。
でもKCMKは、障がいの有無に関係なく「やってみたい」という気持ちを尊重してくれて、営業職として迎えてくれたんです。
その瞬間、自分の可能性を信じてもらえたようで、とても嬉しかったのを覚えています。
当時、KCMKでは障がいのある営業職の社員はまだ少ないと聞いていました。
だからこそ、自分がその第一歩を踏み出すことで、これからの道を広げていけるかもしれない。
そんな期待と責任感が芽生え、「KCMKで挑戦してみたい」という気持ちが、入社の決め手になりました。
02
「“売る”だけじゃない、営業の奥深さ」
ブランド力だけでは通用しない現実と向き合って
“花王の商品”という名前には、多くの方が信頼と認知を寄せてくださっており、私自身も入社前はそのブランド力が商談をスムーズに進めてくれるものだと考えていました。
ところが実際に働いてみると、ブランド力だけでは通用しない現実がありました。
特に、売上が伸び悩んでいるカテゴリーの商品をご提案する際には、取引先から厳しいご意見をいただくこともあります。
「花王だから大丈夫」という先入観があった分、現実とのギャップに戸惑いを感じました。
そこで大切だと実感したのは、取引先の方々が置かれている状況や目指している方向性をしっかりと理解し、その上で納得いただけるご提案をすることです。
営業として求められるのは、単に商品を「売る」ことではなく、信頼を積み重ねながら、共に課題を解決していく姿勢なのだと日々学んでいます。
また、営業といえば「人と話す仕事」というイメージを持っていましたが、実際には、商談に向けた資料作成や、売上・物流・シェアなどを管理・分析するための社内システムの操作など、パソコンに向かう時間も想像以上に多くあります。
取引先に納得いただける提案をするためには、こうした準備や裏付けの作業が欠かせません。
最初は戸惑いもありましたが、次第に業務の中で自分なりの工夫や効率化の方法を見つけられるようになりました。
ギャップを感じることは、決してマイナスではありません。
むしろ、そのギャップをどう乗り越えるかを考え、行動することが、自分自身の成長につながるのだと実感しています。
理想と現実の間でギャップがありながらも、その中で自分なりのやり方をみつけていくことが、社会人としての力になっていくのだと学びました。
03
「変えたいという想いが、仕組みを動かした」
現場の声を拾い、業務改善を実現
私が現在担当しているのは、「効率化」を重視するチェーン企業です。
限られたリソースの中で最大限の成果が求められる環境では、営業としての提案も、売上拡大だけでなく、業務のスムーズな運営や現場の負担軽減といった視点が欠かせません。
着任して間もない頃、ある業務フローに触れたとき、「もっと双方にとって良いやり方があるのでは」と感じた場面がありました。
従来のやり方では関係者の負担が大きく、継続的な運用にも課題があるように思えたため、改善の可能性を探ることにしました。
まずは現場の声にしっかり耳を傾け、取引先や社内の関係者と丁寧に対話を重ねながら、少しずつ仕組みの見直しに取り組みました。
試験的な運用から始め、現場が混乱しないよう細かな配慮を重ねながら進めた結果、業務の一部をより効率的な形に移行することができました。
この改善が実現できたのは、取引先の皆さまのご理解とご協力があってこそ。現場の方々と一緒に取り組めたことが、何より大きな力になりました。
この取り組みは社内でも評価され、好事例として共有される機会にも恵まれました。
でも、それ以上に嬉しかったのは、自分の提案が形になり、現場の負担が軽くなったり、業務がスムーズに進んだりする様子を実際に見ることができたことです。「自分の仕事が、誰かの役に立っている」と実感できた瞬間でした。
この経験を通じて、「変化は待つものではなく、自ら起こすもの」ということを強く実感しました。
小さな違和感を見過ごさず、課題として捉え、周囲と力を合わせて行動に移すことで、業務の在り方をより良い方向へと変えていける。
そうした積み重ねが、営業という仕事の大きなやりがいにつながっていると感じています。
04
「できないと決めつけず、
まずはやってみる」
障がいを“活かす”という前向きな視点
私が大切にしているのは、「できない」と決めつけず、まずはやってみることです。
最初は難しく感じることでも、やってみれば意外とできるかもしれない。そう考えるようにしています。
自分の障がいについても、ネガティブに捉えるのではなく、「どう活かせるか」を前向きに考えるようにしています。
障がい者向けの採用イベントにも先輩社員として参加し、「障がいがあっても営業ができるんだ!」ということを伝えることで、学生の皆さんの背中をそっと押すことができたら嬉しいですね。
05
「自分のやりたいを大切にできる場所」
挑戦を歓迎してくれるKCMKで、未来を描く
就職はゴールではなく、自分の人生をどう生きたいか、その実現の場を探すことが大切だと思います。
自分の「やりたいこと」や「譲れない軸」を明確にして、それが実現できる場所を選んでほしいです。
KCMKは、挑戦を歓迎してくれる会社です。
やりたいことがすべてうまくいくわけではないけれど、頭ごなしに否定されることはありません。
自分の経験と努力次第で、無限に挑戦できる環境があります。
あなた自身の想いを大切にしながら、ぜひ一緒にチャレンジしていきましょう。
(※左の写真は、入社当初から同じエリアで一緒に頑張ってきた同期たちと。今ではすっかり心強い存在です)