研究開発本部 第三研究部
カラーフィルタ用顔料分散液
ブラックマトリクスの開発
灰藤 哲 / Akira Haito
2019年入社
大阪大学大学院 工学研究科 応用化学専攻 修了
INTERVIEW

Q.現在の仕事内容について
私はディスプレイ用色材チームに所属しており、「ブラックマトリクス用黒インクの研究開発」が担当テーマです。スマホ・テレビ・パソコンなどのカラフルなディスプレイは光の三原色を混ぜることですべての色を表現しており、その三色光をきれいに混ぜるために黒い格子状の隔壁が必要になります。その隔壁がブラックマトリクスです。具体的な仕事内容は、そのインク配合設計とその評価になります。ものの性能を崩さずに多様な機能を付与できるように試行錯誤します。社内評価でよかったものをお客様に提出・ご評価・フィードバックをいただき、さらに改良していきます。そのほか原材料メーカー様と打ち合わせをする、製品立ち上げの際は品質管理をするなど、仕事は多岐に渡ります。
Q.仕事をする上で“大切にしていること”
仕事にとりかかる前に、仕事の優先順位を決めることです。重要度と緊急度を考えて順位付けし、自分で判断つかないところは上司に判断を仰ぎます。一度決めてしまえば、あれこれ考える必要はなくなり、単純明快に集中して仕事を進められます。また繰り返し行う雑務に関しては、かける時間をなるべく減らしたいので、現状を疑いできるだけ効率的に進められないか考えながら仕事を進めます。良いのが思いついたときはチームに展開して、チーム全体がより研究に専念できるように努めます。
Q.サカタの好きなところ・気に入っているところは?
上司と話しやすい雰囲気があります。社員数がそれほど多いわけではないので、同じ事業所で働く人は顔見知りが多く、なにかに困った時などは部署の垣根を超えて気軽に助けを求めることができると感じています。また仕事に関して、上司のいうことに従うばかりではなく、自分の裁量で進められる部分もあるという点もいいと思います。
Q.どんな人と一緒に働きたいですか?
自分の哲学に基づいてシンプルに行動できる芯のある人、他人の意見を取り込める素直で柔軟な人、試行錯誤しながら改善・修正できる向上心のある人たちと一緒に働きたいと個人的に思っております。(偉そうに聞こえないように断りを入れておきますが・・・)私自身もそういう人を目指しております。とはいえ、多様な人が活躍すべきだと思っておりますし、実際に色んな先輩が活躍していると思うので、ご縁あって入社された方と一緒に仕事できるのを楽しみしております。

Q.この会社に入社を決めた理由
入社後にどんな研究をするのかを考えたときに、総合化学メーカーは扱うものが幅広く、いまいちイメージしづらかったため、インクメーカーや香料メーカーといった専門的な化学メーカーを中心に調べていました。当時は、「インクって既に市場に出回っているものだし、研究が必要なのか?」と思っていました。工場見学で、なぜ新たなインクの研究が必要なのかと、インクの技術を応用して印刷インク以外の新領域の材料開発にも力を入れていることを知り、その研究に興味が湧いたというのがこの会社に入ろうと思ったきっかけです。また、先輩社員との話を通じて、若手でも活躍できる雰囲気に感じたのも要因になりました。
Q.学生のみなさんへのメッセージ
まずは様々な会社を知ることをおすすめします。名の知れた大企業が自分に合うとも限りませんし、逆に比較する中で大企業がいいとなるかもしれません。また、理系でいえば自分の専攻と関わりのある会社を探すのが多いと思いますが、専門分野外も検討すれば、視野が広がり、自分にあった会社が見つかるかもしれません。あとは自分の理想の将来像を考えて、会社選びの軸を決めれば志望企業が絞りやすくなります。また軸が決まれば、面接でも自分の言葉で志望動機等が話せるようになります。そもそも軸が決まらない、就活にあまり時間を費やせないという方もいると思いますが、周りにアドバイスをもらいながら頑張っていただきたいです。
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