研究開発本部 第三研究部

産業用インクジェットインキの開発

金城 潤 / Jun  Kinjyo

2010年入社 

金沢大学大学院  自然科学研究科  物質化学専攻 修了

INTERVIEW

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Q.現在の仕事内容について

主に産業用途に使用するインクジェットインキの開発をしています。インクジェットは非接触の印刷方式のため、フィルム、シート、紙、金属、木材など様々な基材に印刷することができ、それぞれに適したインキの設計に携わっています。インクジェットインキには狙い通りの粒子径に揃える顔料分散技術、微小液滴の吐出に求められる液物性、折り曲げなどにも耐える塗膜物性など多岐にわたる性能が求められ、また顧客それぞれでも要求性能は異なります。そのため直接やり取りをして要望される性能を把握し、何度もフィードバックをしながらインキを作り上げていきます。蓄積した技術を組み合わせて顧客が満足するインキを開発できた時にやりがいを感じます。

 

 

Q.仕事をする上で“大切にしていること”

様々な場面で「人との繋がり」が大切だと痛感します。どんなに良いインキを開発できたとしても、製造や営業、材料調達など様々な部門間との連携がなければ、製品として販売することができません。さらに、顧客とのコミュニケーションを疎かにして求める要望を把握できなければ、使ってもらえず社会に広まることもありません。このように、化学的な技術や知見が重要であることはもちろんですが、それ以上に人との繋がり意識して業務に取り組んでいます。

 

Q.サカタの好きなところ・気に入っているところは?

就職活動の際には気になりにくいかもしれませんが、毎日働くうえで立地は地味に重要です。私が所属する第三研究部は大阪工場が拠点で、JR伊丹駅まで歩いて10分の場所にあります。また、伊丹駅から電車で大阪までは約15分、神戸まで約25分で行くことができ、化学メーカーとしては便利な立地にあります。将来の通勤や出張、休日の過ごし方までイメージできると、立地も企業を見ていくうえで一つの「ものさし」になるかと思います。

 

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Q.この会社に入社を決めた理由

学生時代に培った有機化学の知識を目に見える形で活かせる仕事をしたいとの思いがあり、化学系の企業を中心に調べていました。そこで、当たり前すぎてかえって認識しにくいですが、世の中は「色」であふれており、様々な場面でインキが使用されていることを知り、インキ業界に興味を持ちました。その中でサカタインクスに決めたポイントは会社訪問の際に研究員一人一人が主体的に開発に取り組んでおり、活発な雰囲気が感じられたためです。実際に入社してからも社歴に関係なく技術的なディカッションをする環境があり、若手社員はそこで多くの技術を学ぶことができます。

 

Q.学生のみなさんへのメッセージ

どの企業に就職したかに正解、不正解はありませんが、もしも「もっとこうしておけば良かった」と後悔してしまうと不正解だったと感じてしまうかもしれません。これは社会人生活にも悪影響を与える非常にもったいないことかと思います。これから就職活動される皆さんにはネームバリューや学生研究の類似性だけでなく、様々な「ものさし」を使って本当に働いてみたい企業を見つけて欲しいです。大学の研究との両立で忙しいとは思いますが、将来の可能性を広げる今の時期を楽しんで、後悔することなく社会人として踏み出されることを祈念しています。

 

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