研究開発本部 第一研究部
導電ペーストおよび絶縁ペーストを用いた
印刷型フレキシブルデバイスの開発
川上 圭太 / Keita Kawakami
2021年入社
山形大学大学院 有機材料システム研究科 有機材料システム専攻 修了
INTERVIEW

Q.現在の仕事内容について
当社開発中の導電ペースト、絶縁ペーストを用いてフレキシブルセンサや、ディスプレイを開発する業務を行っております。デバイス開発をするためには、それぞれの材料の良好な特性を最大限発揮させてあげるための印刷、部品実装プロセスの開発や、デバイスを思い通りに動作させるためのプログラム開発、ソフトウェア開発、配線デザイン、電子回路設計技術、場合によっては3Dパッケージ設計の技術などこれまで弊社が得意としてこなかった幅広い技術が求められます。大変なことは多々ありますが、それ以上にやりがいもある仕事です。
Q.1日の仕事の流れを教えてください。
フレックスなので、その日の業務に合わせて出社できます。一例にはなりますが、8時に出社し、メール確認返信、実験装置の立ち上げ、勤怠の入力をします。8時半から朝の体操をし、腰痛防止に努めます。そこからデバイスの設計、印刷、部品実装、評価などを行います。他社からの案件があるときは先輩社員と協力して業務を進めていきます。11時半から休憩で社員食堂で同期と先輩で仲良く昼食を楽しみます。昼食後は同期とキャッチボールをして残りの休憩時間を過ごし、12時半から業務を再開します。午前の続きの業務を5時ごろまで行い、翌日の準備と実験台の片付けをして5時半ごろに業務を終了します。最寄りの駅までは会社の送迎バスもあるので雪の日も雨の日も安心です。
Q.サカタの好きなところ・気に入っているところは?
若手のうちから活躍、チャレンジできる環境があるところを気に入っています。会社としても新規事業に力をいれて取り組んでいる段階だということもあり、若手のフレッシュな発想、これまでのサカタインクスの枠にとらわれないアイディアが求められていると強く実感しています。自分も入社してからまだ二年たっていませんが、既に自分が作製したデバイスが企業が集まる展示会に出展され、自分もそこに立ち合い、直接意見を伺う機会をいただけました。先輩方、上司の方々、他部門の方々も全力で、応援、支援してくださるようなアットホームな環境なので、新しいことをやりながらも孤独感なく働くことができています。
Q.大変だった・苦労したエピソードは?
現在は主にデバイスの開発業務を行っておりますが、大学院までは化学系の学科に所属しており、電気はもちろんプログラムの「プ」の字もわからないような状況でした。そこからはインターネットや文献を使っての勉強と業務を並行して行うような日が続きました。休日に自分の足で秋葉原まで出向き、実際に売られている電子部品を購入し、使える部品を増やしていくような生活を続けていく中で気が付けばそのままそれが趣味となり、仕事もどんどん楽しくなっていきました。自分が行っている業務を自分が好きになるということが技術、知識を習得していく上では一番の近道になるなと思ったきっかけでもあります。

Q.この会社に入社を決めた理由
大学でも電気配線や電子部品を印刷で描いて評価する研究を行っていました。研究で得た技術や知識を一番存分に発揮できそうな会社だなと思ったのが入社を決めた理由です。当社は新規事業の立ち上げに力をいれており、そこで働けるのであれば事業の成長とともに自分のスキル、能力も伸ばしていくことができる最高の環境にあるなという感想を持っていましたし、当時のその直観は間違えていなかったと今でも自信を持って答えることができます。それと入社前に若手社員の方々とお話しする機会があり、その際に終始和やかに親身になって話を聞いてくださった先輩方がおり、ぜひこの方々と一緒に働きたいなと思ったからです。
Q.学生のみなさんへのメッセージ
コロナ期真っただ中ということもあり、実際に働いている社員に話を聞ける機会は例年に比べると限られてくるとは思いますが、オンラインでも情報を得られることはあると思うので、自分から進んで積極的に情報を取りに行くことが大切だと思います。私は修士一年のGWから就職活動をはじめて1day~1week規模のものまで様々ですが、15社くらい会社主催のインターン・説明会に参加しました。会社の基本的な情報は確かに検索すれば出てきますが、その会社がどういう人柄の人たちで構成されているのか、どういう気持ちで日々仕事に励んでいるのか…そういった雰囲気は話を聞かないとわからないことも多くあるなと実感しました。皆さんにとっていい会社が見つかることを心から願っています!
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