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フェーズに合わせて伝える

――CMSテンプレートとコンテンツメニューの運用手順

選考が進むほど、応募者が知りたい情報は変わります。
ATS(採用管理システム)に標準搭載のCMS(Contents Management System)なら、採用担当自身でWebページを作成・更新・公開できます。
本記事では、まず作りやすいテンプレートから始め、対象/期間/掲載位置をコントロールして確実に届ける方法を解説します。

フェーズに合わせて伝える――CMSテンプレートとコンテンツメニューの運用手順|採用管理システムLAB

1. 最初の一歩は“作りやすい型”から:数字・声・カルチャー・短尺動画

採用管理システムに標準搭載されているCMSには、数十パターンの採用向けレイアウトが用意され、1ページ完結型で作成が可能です。最初に取り組みやすいのは次の4類型です。

採用広報向けレイアウト

  • 数字で知る:売上や社員数の推移、平均勤続年数、休暇制度、育児休暇取得率、男女比など。社内にある定型データの転記で完成しやすく、年度をまたいで使い回せる資産になります
  • 新入社員の声:入社の決め手、就活前後で変わったイメージ等。年齢の近い先輩の実感は、後半フェーズの判断材料として機能します。
  • 社内カルチャー/オフィスの様子:写真中心で雰囲気を可視化。1日のスケジュールなどの具体も合わせると、働くイメージが掴みやすくなります。
  •  動画ギャラリー:選考のポイントや社員紹介を短尺で複数並べます。背景に動画を流す演出にも対応します。

「難しそう」と感じる場合でも「まず1ページ作る」ことで操作感に慣れることができます。年度依存が薄いテーマから始めると、翌年以降も積み上げ型で運用できます。

2. “確実に届く”掲出:コンテンツメニューで対象・期間・位置を制御

作成したページはコンテンツメニューでマイページに掲載します。ここで設定できるのは、表示先(ログイン前/後)、表示エリア、対象(例:一次合格者)、表示期間です。バナー画像が無い場合はテキストボタンの自動生成を使えます。
繁忙期の前に公開スケジュールをあらかじめ組んでおくことでスムーズに運用が可能です。期間指定で自動表示/自動終了できるため、出し漏れ・対象間違いを防げます。さらに、イベントステータス文言に「合格者限定コンテンツはこちら」と明記しておくと、応募者が画面内で自然に到達しやすくなります。

3. 閲覧の有無を残す:初回クリック記録とRJPの視点

コメント付加を有効にしておくと、応募者が初めてバナーやボタンを押した日時が応募者データ側に残ります(2回目以降は記録対象外)。これにより、誰がどのコンテンツを閲覧したかの最低限のトレースが可能です。
終盤フェーズでは、RJP(Realistic Job Preview)の考え方が紹介されました。ポジティブ情報だけでなく、制度や働き方の実像もCMSで丁寧に提示することで、入社後のミスマッチ抑制につながります。短尺動画と数字の可視化を組み合わせ、情報の偏りを整えるのが実務的です。

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ACTION

採用管理システムを選ぶなら…

採用管理システムを選定する際には、以下のポイントを確認すると良いでしょう。

CHECK!

・1ページ完結テンプレートで「数字・声・カルチャー・短尺動画」を素早く公開ができるか
・コンテンツメニューで対象/期間/掲出位置を制御、繁忙期でも自動運用ができるか
・テキストボタン自動生成でバナー不在時も表示可能か
・イベントステータス文言と連動し、画面内での到達率を上げることが可能か
 初回クリック記録(コメント付加)で閲覧の有無を振り返り、RJP視点で補強できるか

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