
フローモードで“いま”を見渡す
――締切前の動かし方を標準化する
採用の進行状況は、できるだけ同じ画面で、同じ手順で確認できると管理が安定します。
本記事では、ATS(採用管理システム)にあるフローモードを使って、提出状況の可視化から対象抽出、連絡アクションまでを一連の流れとして整理します。複数コースが並走しても混乱しにくい「見える→すぐ動ける」の基本形をつくります。

1. 全体像を一枚にそろえる:フローモードの基本と見方
まずはエディットモードで、「エントリーシート → 一次面接 → 座談会 …」といったイベントステップをドラッグ&ドロップで連結し、職種別・経路別・担当者別など、実務に合わせて複数のフロー図を用意します。
運用時はモニタリングビューをオンにし、各ステップの人型アイコンをクリックすると、未入力/入力済み/滞留などの人数が即時に表示されます。右上の絞り込みでは、文理別・インターン参加者・ダイレクト経由などのグループで表示を切り替えられます。
フロー上の吹き出しメモに目標人数や注意点を書いておくと、定例の共有で「同じ画面を見て同じ数字を話す」状態が作れます。
2. “見える”から“動かす”へ:一覧→連絡・抽出のワンストップ
人数バッジを押下すると応募者一覧に遷移し、メール配信/マイページ・メッセージ配信/CSV抽出/コメント付与がその場で行えます。
たとえば締切前日、「入力済み」にはお礼と最終チェックの案内、「未入力」には提出促進を、同じ一覧から打ち分け可能です。
コメント機能で「第1クール完了」「第2クール完了」などの運用タグを付けておけば、後続対応や集計の粒度がそろい、チーム内での役割分担も行いやすくなります。
3. グループ設計で“狙って届く”を通常運転に
グループ機能は、検索条件を保存して対象者集合を定義する仕組みです。
たとえば、「エントリーシート未入力 × 適性未受検」、「インターン高評価 × 本エントリー未完了」、「外部イベント参加 × 本エントリー未完了」などで条件を設定することができます。
フローモードで全体を俯瞰→対象数を確認→グループ経由で連絡、と同じ所作で回せるようにしておくと、繁忙期でも抜け漏れを起こしにくくなります。


採用管理システムを選ぶなら…
採用管理システムを選定する際には、以下のポイントを確認すると良いでしょう。
CHECK!
・フローモードで複数フローを可視化し、モニタリングで未入力/入力済み/滞留が即時に把握できること
・フローモード→応募者一覧から、メール/メッセージ/CSV/コメントまで一画面でつながること
・グループ機能で条件保存し、対象抽出と配信を同じ手順で回せること
・フロー上に目標や注意メモを残し、チームで同じ前提を共有できること
© Humanage,Inc.