理系採用における適性検査とは。課題解決のための具体的な方法を解説

2024.12.06

コンピテンシー面接とは。採用の質向上に役立つ適性検査活用法編

採用活動は企業の成長に直結する重要なプロセスです。しかし、候補者とのミスマッチや選考の効率が悪いと、採用活動が十分に効果を発揮しません。こうした課題を解決する手法として注目を集めているのが「コンピテンシー面接」です。この面接手法は、候補者の行動特性や職務における成果を生み出す力を評価するもので、採用選考の質を大きく改善することが可能です。さらに、適性検査を組み合わせることで、面接の精度をより高めることができるのです。

本記事では、コンピテンシー面接の基本的な理解と目的、従来型面接との比較について詳しく解説します。

1. コンピテンシー面接とは?その基本的な理解と目的

コンピテンシー面接は、候補者の具体的な行動や成果を基に評価を行う手法です。採用後のミスマッチを防ぐため、行動ベースでの評価が行われます。過去の行動パターンから、将来的に職場で成果を上げる可能性を見極めることがこの面接手法の目的です。

行動ベースでの評価

面接では、候補者の過去の行動や具体的な実績を深掘り、行動特性を評価します。これにより、候補者が実際にどのような行動を取ったのか、その結果何を達成したのかが見えてきます。

未来の成果予測

過去の行動を分析することで、将来の業務にどのように活かされるかを予測します。過去の実績に基づき、将来の職務における適性を判断するため、採用後のパフォーマンスを高精度で予測することが可能です。
コンピテンシー面接は、職務における成果を生み出す力を評価するため、抽象的な能力や志望動機を問う従来型の面接とは異なります。この違いが、採用後のミスマッチや早期離職を防ぐために重要な役割を果たします。

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2. 適性検査がコンピテンシー面接にどう役立つのか

コンピテンシー面接は、候補者の行動を重視するため、候補者の行動特性を掘り下げるための適切な質問を設計する必要があります。面接官の主観による評価や、評価が漏れがちな特性を防ぐためには、適性検査を活用することが効果的です。

 焦点を絞り込むことができる

適性検査は、候補者の職務適性や行動特性など、面接だけでは把握しきれない情報を提供します。これにより、面接で焦点を絞り込んだ質問を行うことができ、重要なポイントを逃すことなく評価できます。

客観性の向上

面接官の主観による評価に偏りが生じることがありますが、適性検査を組み合わせることで、評価の客観性が向上します。検査結果はデータとして提供されるため、候補者の特性や強みをより冷静に分析できます。

見逃しを防ぐ

面接だけでは見逃しがちな行動特性も、適性検査の結果を基に深掘りすることが可能です。適性検査を活用することで、面接官が見逃しがちな重要なポイントを確実に捉えることができます。

適性検査は、面接の前段階で候補者の行動特性を理解するための手助けとなり、コンピテンシー面接をより効果的に進行させるための強力な補助ツールとして機能します。

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3. コンピテンシー面接のメリットと従来型面接との比較

コンピテンシー面接を導入することで、従来型の面接に比べてさまざまなメリットがあります。これにより、採用活動の効率が向上し、企業にとって大きな利点となるのです。

コンピテンシー面接のメリット
  • 評価の客観性向上
    明確かつ構造化された質問に基づいて評価を行うため、面接官の主観を排除することができます。これにより、より信頼性の高い評価が可能になります。
  • 具体的な成果の確認
    候補者が実際にどのような成果を上げてきたのかを確認するため、抽象的な能力を評価する従来型の面接と比較して、実績に基づいた評価が行えます。
客観性の向上
項目 従来型面接 コンピテンシー面接
 目的  志望動機や性格特性の把握  行動特性や成果を基にした適性評価
 質問の構造  面接官の裁量に依存  構造化されたプロセスに基づく
 評価基準  抽象的・主観的  具体的・客観的
 焦点  考え方や意欲  過去の行動とその結果

コンピテンシー面接を成功させるためには、適切な準備と進行が不可欠です。以下のステップを踏むことで、効果的な面接が実現します。

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4. コンピテンシー面接を成功させるための具体的ステップ

適性検査で「高い適性」と評価される人には、以下のような特徴があります。これらの特徴を理解することで、企業は理系職種において即戦力となる人材を効果的に選び出すことができます。

テーマの特定

候補者が成果を上げたプロジェクトや課題を特定します。

 プロセスの特定

成果に至るまでの行動や流れを時系列で確認します。

場面の特定

候補者が特にどのような局面、場面で効果的な行動を行ったかを確認します。

行動事例の列挙

適性検査結果を参考にしつつ、候補者が取った具体的な行動事実に焦点を絞って確認します。

困難と工夫点の確認

その場面で直面した最大の困難や、それを克服するために工夫した点を深掘りします。

結果と改善点の確認

取り組みの結果、そこから得たものを、次にどのように改善していったかを確認します。

これらのステップを経て、候補者の成長可能性を評価します。

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5.まとめ

適性検査は、理系採用における多様な課題を解決するための強力なツールです。技術スキルと組織適応力の両方をバランスよく評価し、ミスマッチのリスクを軽減することが可能です。適性検査を導入する際は、技術スキルの評価と組織適応力の評価をどのようにバランスさせるかを検討し、自社に最適な採用プロセスを構築することが重要です。適性検査は、そのための強力なツールとして、多くの企業で導入が進んでいます。エンジニアリングチームがエンジニアの採用課題の解決に向けて、ぜひ検討を進めてみてください。

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サービスのご紹介

TG-WEBの「Another8」を活用することで、過去の行動特性に基づき、成果に直結する能力を数値化し、面接官が客観的かつ精度の高い評価を行えるため、採用フローの効率化と精度向上が実現します​​​。

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